見出し画像

「こうじゃなきゃ」ではなく「それもありだね」と言いたい


#KuToo 運動が日本で盛り上がったとき、

「ヒールが好きなのに履きづらくなりそう」という意見があって

ほお。と考えさせられたことがある。


ヒールを履くのが辛い人もいれば、

ヒール自体が好みではない人もいる。

そしてヒールを履くことが好きな人だっている。

当たり前だけど、本当に人それぞれな話。


なのに、「ヒールじゃないと女性らしくない」だけでなく、

「そういうことを言う人がいると、ヒールを履きづらくなりそう」という人もいる。

「ヒールもペタンコ靴も、どっちもありだよね」で良いと思うのだけど、

ヒールを「履かなくていい」という選択肢を増やすことが

なぜこんなに難しいんだろう。


似たようなことは他の場面でも感じる。


例えば、

「スカートが好きな人もいれば、パンツスタイルが好きな人もいる。

 どっちもありじゃん!」とか。

「結婚相手の名字になりたい人もいれば、自分の名字を大切にしたい人もいる。

 どちらも素敵だよね!」とか。


これもいいけど、それもありだね」は

もっと私たちを自由に、生きやすくしてくれると思う。


でも実際には「こうじゃなきゃ」の力はとても強くて、

本来、「それもありだよね」と一緒に声を上げられるはずの人たちを、

当事者たちの味方どころか、敵にしてしまうことがある。

そうすると、ますます「こうじゃなきゃ」の圧力は強まるし、

「こうじゃなきゃ」に当てはまらない人たちが声を上げることすら、

どんどん、難しくなっていくんだと思う。


だから。

私の声は小さいかもしれないけれど

「これもいいけど、それもありだね」と、口に出していきたい。


そうすればきっと、

少しずつ、選択肢が増えて

少しずつ、この世の中が生きやすい場所になっていくと、思えるから。


最後までご覧くださり、ありがとうございました😊 もし、この記事がお気に召しましたら、サポートいただけたらとても嬉しいです! いただいたサポートは、以下に使わせていただきます。 ①書籍の購入 ②執筆時のお供の購入(主にカフェラテ、時々甘いもの)