【『silent』6話の感想】分かり合えないからこそ、寄り添う努力を
こんばんは!ひまわりです🌻
今日は、最近ハマってるドラマのことを少しだけ書こうと思う。
今やっているドラマで観ている作品はいくつかあるけど、中でもお気に入りなのが、木曜日ドラマ『silent』。
毎週録画して欠かさずに観てる。
どんなドラマなのかは、こちら。
軽くだけど、一応ね…
今週分の6話を昨日観終えた。
5話に続き、6話も切なかったなぁ…
物語が進む中で、「聴力を失ってから出来た唯一の友達」と想が言う奈々を呼び出して、想が彼女に自分と紬との関係を伝えようとするシーンがあった。
そこで、個人的に琴線に触れた二人の会話を抜粋しようと思う。
奈々
「あの子に聞こえない想くんの気持ちはわかんないよ」
想
「奈々よくそういうこと言うよね
自分はろう者だから 聴者とは分かり合えないって。恋愛も上手くいかなかったって」
奈々
「だからなに?」
想
「だったら 俺とだって分かり合えないよ
聴者でも ろう者でもない」
奈々
「そうだね
私も想くんもあの子も 誰も分かり合えないね」
想に淡い恋心を寄せている奈々。
想のことを思いやるがゆえに、つい少しキツい言い方になってしまった。
想は想で、奈々に分かってもらえないことへの苛立ちと、ろう者になった自分自身を認めたくない苛立ちのようなものが重なっていたように見えた。
二人それぞれの心情が、なんとも切ない……
私は、
「私も想くんもあの子も 誰も分かり合えないね」という奈々の言葉に、妙に共感した。
誰も分かり合えないなんて、そんな悲しいこと言わないでよ…と強く思う一方で、でも実際のところ確かにそうかもな…とも思ってしまう。
想→中途障害者(以前は聴こえてた)
奈々→先天性障害者(生まれつき聞こえない)
紬→健常者(聴者)
この分類で言うと、私は奈々と同じ先天性障害者。
私は身体障害者だから、奈々とは障害の種類が違うけれど。
私の周りにも事故や病気で、中途障害者になった人もいるし、私と同じ障害を持つ人もいるし、生まれつきでも障害の種類が異なる人もいる。もちろん、健常の人も。
健常の人との人間関係の悩みは小学生くらいのころからあったから、まぁそれは置いておいて…
大学生の時、初めて中途障害を負った人と知り合う機会があった。
初対面の数人と何を話せばいいのか?
障害のことはどこまで聞いて大丈夫か?
人見知りが発動したことも手伝って、ほとんど話しかけられなかった、ちょっと苦い記憶。
そういう場では気づけば、中途の人と生まれつきの人に分かれたグループが出来てしまうことも少なくない気がする。
中途障害を負った人との人間関係では、特にこれからも事あるごとに悩むだろう。
想のように、ハンデを負ってしまったことを認められず、自分が何者か分からなくなってる人もいると思うから。
軽い気持ちで発した言葉が、相手を傷つける諸刃の剣になりはしないか。
これは、障害の有無に関係なく言えること。
人はみんな違う。
育った環境も性格も趣味嗜好も、抱えているものも。
分かり合えないのは、当たり前なのかもしれない。
分かり合えないからって諦めるんじゃなく、分かり合おうと頑張るから、少しでも相手に寄り添おうと努力するから人間関係は素敵なものになる。
相手を知る努力
自分を知ってもらう努力
どっちも大事なんだ…
登場人物それぞれの関係性がどう変わっていくのか…
『silent』最終回に向けて、これからも目が離せない。