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医師/病院と患者の普遍的な関係をテクノロジーを使ってアップデートする「ユビキタスヘルスケア産業」を共創、SUNDRED / 新産業共創スタジオ プロジェクト紹介その5

100個の新産業の共創を目指す「新産業アクセラレーター」SUNDREDでは、2019年7月の「新産業共創スタジオ」のローンチ以降、社会起点の目的共創からはじまる「新産業共創プロセス」をベースに新産業の共創に取り組んでいます。現在12個の多様な領域における新産業共創プロジェクトが進行中。本日はその中の1つ「ユビキタスヘルスケア産業」についてのnoteです。

SUNDRED / 新産業共創スタジオ プロジェクト紹介その5

ユビキタスヘルスケア産業、メッセージ

日本で「医療を受けられない」という声を聞くことはあまり多くないかもしれません。しかしこれだけテクノロジーが進化している今でも世界には医療を受けられないことによる課題が沢山あることをご存知でしょうか?

今世界で5歳の誕生日を迎えられずに命を落とす子供は600万人
妊娠と出産の合併症状によって命を落とす女性は一日数百人以上
開発途上地域の農村部での医療専門家が付き添う出産件数全体のわずか56%
世界的にも医師不足、医療インフラ整備が課題となっており。医師および医療技術は一部の先進国・都市に「偏在化」しているのが実情です。

また、日本国内でも過疎による医療アクセス困難地域の増加、医療従事者の不足や過重労働の問題、高齢化社会の到来や災害の頻発、パンデミックに対応する柔軟な医療環境の構築が求められています。

患者と医療者が時間と地域を問わず求める医療資源へアクセスできる環境を構築し、かつ医療者の負担軽減や課題解決を達成する手段として医療のDX(デジタルトランスフォーメーション)の促進と普及を医学と産業の共創を通して国内外で実現していきます。

エコシステムデザイン

ユビキタスヘルスケアデバイス第一号:聴診器デジタル化デバイス「ネクステート」にて医療者起点・社会起点のニーズの探索と、データ取得およびデータ活用のPoC進行中

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①遠隔診療 / 医療サービスのDX
②パーソナライズドヘルスケアのそれぞれのエコシステム構築と、
それを融合させる新しい医療・ヘルスケアのモデルを検討・共創していきます。

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目的の共創

医師不足、都市への人口集中、医療費負担、新興国での医療格差
届けるべき人に届いていない医療資源をテクノロジーの活用でアップデートし、地方部や新興国まで、必要な人に医療が届けられる環境を構築します。
そして、ヘルスケアと医療、その他健康関連のサービスとの境界を越え、人間中心にソリューションの領域を拡大し、再編集していきます。

社会起点のニーズの探索とソリューション/サービスデザイン
社会実装とエビデンスの構築
ユビキタスヘルスケアの普及促進

デジタル聴診デバイス ネクステート

ユビキタスヘルスケアの共創プロジェクト第一号としてデジタル聴診デバイス「ネクステート」を開発するシェアメディカル 社と共にユビキタスヘルスケアのエコシステム実現に向けて活動しています。

デジタル聴診デバイス「ネクステート」は、既存の聴診器(チェストピース)に後付する事で心音や呼吸音の聞き取り改善、音量の増幅の他、ワイヤレス化可能なので市販のヘッドフォンやスピーカーを接続可能なデバイスです。
 新型コロナウイルスは肺炎症状が出るため診察には聴診は欠かせません。しかし従来の聴診器を使用し た診察は構造上どうしても患者と対面する姿勢となるため医師は飛沫感染の危険と隣り合わせでした。

 ネクステートはワイヤレス化が可能なため約10m 離れても聴診可能であり、全身を覆う感染防護具を着用し た状態でも聴診が可能なため、例えば陰圧室内で聴診器を当てる医療従事者とグリーンゾーンから聴診音を聴いて診断する医師を分離できるため効率化や感染防護具の節約にも繋がります。

紹介動画

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SUNDRED / 新産業共創スタジオでは2月17日〜19日にカンファレンスを開催します。

Industry-Up Days: Spring 2021

【テーマ】新産業が日本を変える、目的の共創は組織を超えた「社会人」同士の対話から
【日時】2021年2月17日(水)~ 2月19日(金)16:30 - 20:30
【場所】オンライン
【参加費】無料

カンファレンスのnote