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学校に行かないという選択。子どもたちが地域資源を開拓する。#08「母、先生に算数を教わる。」

地域資源を活用するこどもたちについては、noteにも書かせていただいています。私も、日々、自分を耕しつつ、地域資源として子どもたちに活用される大人になりたいと思っています。

地域資源とは・・・・地域資源とは、自然資源のほか、特定の地域に存在する特徴的なものを資源として活用可能な物と捉え、人的・人文的な資源をも含む広義の総称。

長男の算数への取り組みが続いております。先日、5年生の教科書を終え、6年生に突入。算数の担当は、夫。

そのはず・・なんですが、夫が仕事で不在だと、どうしたって、母にお鉢が回ってくるわけです。

長男には、再三言っています。

「お母さんに算数聞かないで!」と。

こればかりは、強めに言ってしまいます。

本当に嫌なのです。考えたくないのです。

できれば、お洋服や、食べ物の割引率以外の計算はしたくない。

あとは、体脂肪率とか?

いや、これも特にしたくないです・・・。


先日、放課後の学校に行き、先生にお会いした時に、思わず聞いてしまいました。

「あの、学校で先生は、どのように〈算数の割合〉について、教えてらっしやいますか?」と。

先生は、一瞬、「え?」と不思議そうな顔をされましたが、私が、長男が割合の部分で何度も「ここ、わかんない!」を繰り返し、行ったり来たりしながら、算数に取り組んでいることを話しました。

「基本的には、横線グラフにしています。全て、その線上で説明できるので、そうしていますねぇ。」と先生。

私も、そうして取り組んでおります!やっぱり、その方法ですよね?そうですよね!?と思いながら、

「子どもたちは、それで、理解してるということですか?わからない、とか、どうしてそうなるの?とか言う子は居ないんですか?」と尋ねると、

「そういうものだよ、と理解してもらってるので・・・。」

学校では、30人以上を先生が一人で教えているので、それはそれは、大変なことだろうと思います。

私も、「そういうものか!」と思って勉強してきた子どものひとりなので、それで、困ったこともなかったのです。

しかし、長男は、その様にはいかないのです。

「なんでそうなるの?」「わかるように説明して!」と自分が納得するまで、食いついて来ます。

ある時は、

「円周率が3.14って、なんでわかるの?」

「どの円も絶対にそうなの?」

「どうしてそうなったの?」

などなど延々と疑問が湧く様で、先に進みません・・・。

・・・どうでもいいから、円周率使って計算せい!

と、言いたい気持ちをぐっとこらえて、円周率について、知ってる範囲で説明します。円周率がどれだけ、便利かを踏まえて。

長男のあらゆる事柄への「なんでそうなるの?事例」を細かく先生に説明し、「教え方を教えてください。」とお願いしました。

そういった流れで、先生に私が、長男への教え方を教わる、という、ちょっとややこしい構図がうまれたのでした・・・。

「なんでなのか納得するまで、考えるのは、いいことですね。そこを、本当に理解したら、次は楽に乗り越えられますから。」と先生はおっしゃってくれましたが、〈・・・大変ですよね、それは。〉と言いたげな先生の眼差し。

はい、大変です。でも、そういう人なので、やるしかないんです。そして、そこを丁寧にやっていくことは、子どもの頃には、「そういうものだから」と、流してきてしまった、私自身のやり直しでもある気がするのです。

私がせっせと先生に教わってメモを書いていると、横から、「お母さん、先生に算数教わったんだ!良かったね!」と長男。

あのですね、あなたが先生に教わるのが、一番スムーズな流れだと思いますよ・・・。

しかし、そんな中でも、「う~む、小学生の時よりも、今のほうが、算数わかるかも・・・。」と、ふと思う私がいました。

大人になってからの方が、様々な経験に基づいて考えるので、小学生の頃には、「なんとなく」とか、「そういうものだから」と、わかったつもりになっていたことが、クリアになって、ちょっとだけ、スッキリした気がしました。

でも、なんで私が先生に算数教わっているんだろう?

何回考えても、不思議。

不思議だけれど、面白くもあります。

こうやって、子どもたちの地域資源として、母もまだまだ開拓されていくのだな。

自分に、開拓の余地があるってことは、きっと、いいことに違いない。

そう思いつつ、長男の算数にちょっとだけ寄り添う覚悟をしたのでした。

ほんの、ちょっぴりだけ。




学校に行かない選択をしたこどもたちのさらなる選択肢のため&サポートしてくれた方も私たちも、めぐりめぐって、お互いが幸せになる遣い方したいと思います!