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定年って何だろう

先日の6月30日、47回目の誕生日を迎えました。ありがとうございます! 
と、年甲斐もなくアピールをしてみましたが、歳を取るのは年々早くなる一方で、遠い先と思っていた50代が目の前に近づいてきました。

45歳の時にこの会社に移った際に、私のミッションの一つとして課されたのが「定年延長の制度設計」でした。この手は全くの門外漢、こういうときの助けになるのは本に違いない!ということで、本屋さんで物色して買っては読んでを繰り返したり(その昔にKindleにチャレンジしたもののなじめず、紙に落ち着いています…)、オンライン講義で勉強したり、時には諸先輩方と飲んで人生観を聞いたりと、インプットに尽くしました。で、行きついた結論しては「60歳からはもっと自由に。働きたい人は、働ける人は、そのときのペースでずっと働けばいい」でした。

アメリカやイギリスをはじめ、多くの国では定年というものがありません。日本独特の終身雇用制度から来ているものですね。他国に追いつけ追い越せの時代はよかったのでしょうが、徐々に歪みが出始め、でも変化ができず、気づいたときはいろいろと他国に置いていかれたというところでしょう。

今月1日に、60歳以上を対象とする嘱託社員規程を新たにリリースしました。1年ごとに雇用契約を交わす「再雇用制度」になります。前提となっていた「定年延長」はしませんでした。65歳までは本人の希望があれば原則雇用、65歳からは労使間が合意すれば70歳まで働けることも可能としました。合わせて、役職定年を新たに設け、部長職は55歳、執行役員は57歳とし、世代交代が進むようにしました。

60歳でライフネット生命を立ち上げた出口治明さんは、50代が一番起業に向いていると言います。経験と人脈ですね。出口さんの考えは大変学びになり、自分とも向き合うことができました。少し前なら、ああもうすぐ50代だ、どうしよう、となっていたかもしれません。今は私自身がどうなっていくのか、とても楽しみです。

一度の人生、楽しむしかないですね。

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