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その「できる」、本当にできる?

 今日の話はフリーランスになりたて、もしくは、なろうと考えている人には真剣に考えてもらいたいことです。

 大人になれば、ゆで卵でも、インスタントラーメンでも、サラダでも、自分が食べるものを何かしら一つは用意できるはずです。

 プライベートにおいてこれを「料理ができる」と言っていいかどうかはそれぞれの基準があると思いますが、もしこれが仕事上の会話であるなら、「できる」と答えていいでしょうか。

 僕が思う「できる」の定義は「実績」だと思っています。
 ただそれは賞をとるようなたいそうな実績じゃなくていいと思っています。

 仮に自分が小さな飲食店を経営していることを想像してください。掃除や仕込みをして、お客さんから注文を取り、料理を作り、お会計をして、店じまいをします。
 僕の定義では、これはただの「行為」で「できる」ではありません。
 
 お客さんに料理を出して、「美味しいね」と言ってもらえることが、実績であり、「料理ができる」ことだと思うんです。

 「いつもお店きれいだね」とか「のれん出てないのに入れてくれてありがとう。」と言ってもらったり、言葉はなくとも後日再来店してくれるとか。 これは広義の意味で「商売ができる」ということだと思います。

 コロナ禍において、僕も色々とお金を出して本を読んだりセミナーに行ってみたりしましたが、そうするとわかったつもりになってしまうんですね。

 ではその「わかったつもり」をどうやったら「できる」に変えられるのでしょう。
 僕が駆け出しの頃であれば、ただでも仕事を引き受けてやるでしょうし、今の僕であれば、従来通りの仕事として引き受けた案件の中で「おさえ」として試したりします。

 ここで「いいね」や「ありがとう」がスタッフやクライアントからもらえて初めて「できる」こととして僕の引き出しに入ります。

 そうそう、今日は仕事上の「できる」を書きました、プライベートワークはまた違うと思うんですね。僕は27歳の時に初めて公募展の審査を通過して個展を開催することができたのですが、それまではひたすら落ち続け、これがダメだったら写真をやめる、というつもりでいたところNikonが救ってくれました。そしてそして、さらにその後も、公募展に2回通過したら僕の実力は本物だ、と思い込み、10年近く落ち続け、これがダメだったら・・・と思っていた40歳の時にようやく二度目の公募展の審査を通過しエプソンで個展を開ました。

 今思えば、プライベートワークにおいて、他人からの「ありがとう」「いいね」を意識することにどれだけの意味があるのだろうかと考えると、仕事で「それできます!」っていえるような実績作りは、案外簡単なことなのかもしれません。なのでここを怠らないように!(自分に向けて。)

 そんないろんな迷いが見つかっちゃうかもしれませんが、僕の最新写真集「Nana」、ぜひよろしくお願いいたします!

 ※「ただで仕事を引き受ける」としても、自分の中で「事前に料金設定」はしておきましょう。僕はこれを仕事に対する責任感とプライドだと思っています。

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