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いき過ぎた投資は結果的に人生の幸福度が下がる

最近、20代の若年層が投資というワードに対して感度が高くなってきていると感じる。これが悪いことだと言いたいのではないがいき過ぎた投資は結果的に人生の幸福度が下がるという事をここでは述べたい。
自分と同じ20代という若い世代が投資に興味を持つことは非常にいいことだと思っている。
なぜなら、日本は太平洋戦争をきっかけに投資から貯金へシフトし僕らの親世代まで貯金文化が強く根付いてしまったからだ。

戦争を行っているときに戦費調達の為に国は国民からお金を集めた。そして貯金を強制する法律も施行し、貯金をしないと非国民というレッテルを貼られるようになった。
こうして僕らの祖父母世代が貯金=正義として当たり前の文化だと思い、人生でアクティブな時間を過ごした。そして親世代にそれが継承されている。

祖父母、親世代を全否定しているわけでは決してない。
彼らのおかげで日本は高度経済成長を経てGDPが世界第3位となるまでに日本を作り上げたのだからむしろ日本人としては祖父母世代は誇りだ。

しかし時代は変わった。半導体不足や原油高、コロナ禍と様々な事象が起きている中で物価の値上がりつまりインフレが加速し、お金の価値が目減りしている。その証拠に金や不動産、株式、暗号資産などお金以外の資産の価値は上昇しているのが現実だ。だから僕らはインフレヘッジとして貯金から貯蓄へシフトしないといけない。

祖父母、親世代は銀行に預けて金利というインカムをもらう事が当たり前だった。バブル期だった1985年は金利が5.5%つまり100万円預けていたら5.5万円が利息として付く。株の配当利回りでも不動産利回りでも5%を超えれば優秀といわれるが当時は貯金でそれが出来たので中々投資に視点を戻せないのも無理はないだろう。だが僕らが同じようにやっているとK字でいう下線の方へ進むことになってしまう。

そんな中でコロナ禍の影響で飲み会やレジャーなどでお金を使わなくなり、ステイホームで長い時間を過ごしている中で何となく「不安」を覚えて投資に手を出す人が増えている。
年代まではトレースできてないが実際に証券口座の開設数が増加した事、不動産の売買が加速している事が投資をする人の分母が増えている事を物語っている。

SNSを開くとこんなワードがよく出てくる。
FIRE、つみたてNISA、iDeCo、ワンルーム投資、不労所得、米国株、高配当、レバナス、オルカン・・・etcなど思いつくだけでどんどん出てくるのできりがない。

中にはFIREのようにその言葉が独り歩きして、マーケティングワードとして出来上がってしまっているのも実態だ。FIREとかで検索をするとリタイアするための手ほどきみたいな一見見栄えのいい記事、サイトが山のように出てくる。しかしこれは大半がSEO対策をゴリゴリにした搾取元のマーケティングだ。証券口座開設や不動産投資もやることによるメリットを記載して自分のオンラインサロンやアフィリエイトに誘導しているものが混在してる。
中には良い情報を発信している人もいるのですべてを否定しているつもりはないが、投資初心者やネットリテラシーが低い人をターゲットにして搾取しようとしているアフィリエイターがあまりにも多くダサい。

投資とはそもそも資本を投下することだ。
ギャンブルのような機会に投下するのは投機であり、投資と混在している人が多い。かつて自分もそうだった。
投資において大切なのは若いうちから始める事と入金力だ。なぜなら複利の力が働くから。
投資へシフトしなければいけないと前述したが若いうちから月に無理をしてまで投資に回すのはナンセンスだと思っている。若いうちはとにかく自己への投資に回すべきだ。最たる例が本である。あとは筋トレや歯かな。

証券や投資信託などに入金をするより、自己へ投資をしてリテラシーを高める方が早いうちに資金投下して証券などを持つより最終的な資産額は大きくなると思っている。具体的に言うと自分の名前でお金を生むことが出来る人だ。もっと具体的な人名を挙げると有名どころでいえばホリエモンやひろゆき、ヒカキンのようなインフルエンサーだ。
ここまで著名ではなくとも実際に僕の周りでももっと小さいマーケットの中ではあるもの自分の名前でお金を生み出している人が多くいる。
その人達に共通して感じるのは人生を楽しんでいる事だ。だからいき過ぎた投資は結果的に機械を損失しており幸福度が下がってしまうと思っている。

写真にあげたのは鯨。
投資の世界でクジラとは大口投資家の事を指していて、数億以上のお金を一気に売買しその人だけで市場を動かしてしまう投資家の事だ。
彼らからみたら投資資金が数万~数百万単位の小口投資家や投資初心者がどれだけ買おうが売ろうが些細なノイズでしかない。手元資金が多い人が投資の世界では利益を得る。そんな人も世の中にはたくさんいるんだという事を理解して毎月無理のない範囲内で投資に回し、自己投資をメインにする20代が増えたらと思う。

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