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ジャコウネコの糞|日記|2022/5/2

5月2日(月) 晴れ

開高健「風を訊け」を読み切った。とても楽しかったな。今回読んで印象に残った言葉を下に列挙しておく。

「哲学は、理性で書かれた詩である。」

「人間はつねに、あらゆる面において、二律背反において生きているのである。刺激がなければ生きていけない。刺激が多すぎても困る。孤独でも生きていけない。しかし群衆の中ででも生きていけない。」

「虚の中に実があり、実の中に虚がある。」

「われわれは子供っ気を失うことで、安っぽい大人になっていく。」

「人間は欠陥を愛する、他人の不幸を愛する、こういう癖がある。」

「ドラマというものは、自分の反対物を求める。」

「苦労、辛酸、責任、こういうものが男の顔をつくっていく。」

「君にとっての名作、それを探しなさい。」

これらの言葉から開高健の人生が垣間見える。こういう人間に憧れてしまうな。

そして新しく旦部幸博「コーヒーの科学」を読み出した。最初の部分はコーヒーがどういう植物なのかということを、これでもかというぐらい詳細に語るばかりで、ちょっとつまらない。コーヒーの美味しさや香りの成分についてだったり、科学的に正しい美味しい抽出の仕方を学ぶには、もう少し辛抱が必要。今日読んだところで驚かされたのは、「コピ・ルアク」というインドネシアの高価なコーヒーについて。コピはコーヒーで、ルアクがジャコウネコを意味するらしく、これがコーヒーの果実を食べたジャコウネコの糞から未消化の生豆だけを集めてできたコーヒーなのだそう。どうやったらそんなやり方を思いつくんだよ。知らない方がよかった気もするし、知ったからこそ興味が湧いてきたような気もする。

学校からの帰りしにドンキに寄って、ボタニカルのシャンプーとコンディショナーを買った。早速今日使ってみると、今までの風呂上がりとは明らかに違うしっとりとした髪になった。一本一本の髪の毛が数ミリだけ太くなったよう。手櫛が途中で引っかからないのなんていつぶりだろう。とても良い気持ちだ。

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