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日記 1/15〜 はじめての文学フリマ

1/15(日)

朝食::卵焼き
昼食:なし
夕食:鶏の塩焼き、鰤の照り焼き

文学フリマが京都で開催されるということで初めて参加する。事前知識も何もない状態での参加だったため、まずその大盛況ぶりに驚いた。本を好きな人たち、自分の「好き」を追求している人たちがこんなにいることに感激した。ブースも多くてどこから回ればいいのかわからずとにかくウロチョロする。中央の一列に全ブースの見本が並べられていたのはありがたかった。おかげでゆっくりと何を買おうか吟味することができた。購入した本はサトシ・タケモト「ウィアードコア私論」と若林理央「仕事で『書く』と趣味で『書く』のはざまで」の2冊。太宰治の明るい小説について書かれた冊子も買いたかったのだが、店番の人が離席したままずっと帰ってこなかったので諦めた。今回の文学フリマはすごく楽しめたのだけれど、人と交流できなかったのだけが心残り。せめてサトシ・タケモトさんにserial experiment lainというアニメが好きかどうか質問しておけばよかった。文学フリマの雰囲気はわかったので、次に関西で開催されるときは色んな人と交流してみたいな。

1/16(月)

朝食 イカゲソ蓮根芋を甘辛くしたやつ、ハム卵
昼食:サラダチキンバー、クリームデニッシュ
夕食:ミートスパゲティ

インターン先から契約書などが届く。レターパックに入っており、開けるのに勇気が必要だった。これを開けてしまえばやらなければいけないことが増えるなぁと後回しにしてしまう。インターン生にあるまじき態度。13-15でindigo la Endのバンド練習だったので、学校近くの郵便局で書類を作ろうと思い、そのまま鞄に突っ込んで出かける。LINEグループに一回生の後輩から体調不良で練習を休むとの連絡。そこに同期が「お大事に‼︎」と返す。自分も何か言葉をかけようと思うのだが、同じ言葉だと味気ないし、「気にせずゆっくり休んでや」だと京都人っぽい裏に潜んだ威圧感を与えてしまいそうだと思った。ウダウダと考えて「お大事にやでー」と無難に返した。僕はメールやSNSのちょっとした返信にも結構時間をかけがち。自意識が強すぎるのだろう。オードリー・若林さんも後輩に対する「頑張れ」という言葉に逡巡した経験があるとエッセイで書いていたことを思い返す。結局若林さんは「頑張れ」の代わりに、中島みゆきの「ファイト!」の歌詞の一節「冷たい水の中をふるえながらのぼってゆけ」と返信していた。紆余曲折しすぎて肝心なことが伝わらなくなることもある。

堀静香「せいいっぱいの悪口」の日記パートを読む。人の日記を読むときは、noteで公開する自分の日記に活かそうという意識を張り巡らせながら読む。自分の日記が面白くないのは、ある体験があったときにそれを何段階にも深めていかないから。サラッと一言ありきたりな感想なりを述べて終わってしまうのがいけない。もっと醜い自意識を抉り出す勢いで日記を書きたい。自分をもっと深く見つめることが大事。時間はかかるだろうけど、この日記を続けていく中でちょっとずつその感覚を掴んでいきたい。

1/17(火)

朝食:カレイの唐揚げ
昼食:ミートスパゲティ
夕食:豚の塩焼き

インターンについての打ち合わせ。自分の説明不足が原因で、依頼して用意してもらったデータセットの不備を見つける。そのやり取りの中で、担当指導員のSさんをイラつかせてしまった。Sさんは怒っているのかどうかわからないぐらい冷たく怒るから怖い。年を重ねるほどに人の本音は表に現れなくなる。

平岡直子さんの川柳について母と話す。読む人によって解釈が全く違って面白い。

食べおえてわたしに踏切が増える

平岡直子川柳句集「Ladies and 」

僕はこの句を初めて読んだとき、全肯定はできない「生きる」という営みについて表現された句だと思った。人は食べることで命を繋いでいくことができる。人生を一本の道に例えるなら、食べることでその道がどんどん奥に伸びていくような感じ。けれど道が伸びていくとその分だけ踏切に出くわしてしまう。踏切とは何か不穏なもの、道を妨げるもの、苦難。僕は長く生きていくほどに苦しいこともあるよという、ちょっと暗い解釈をした。それを母に説明していると、「これダイエットの句じゃない?」と一蹴されてしまった。何かを鑑賞することって自分を見つめ返すことでもあるよなと思った。

1/18(水)

朝食:酢豚、クリームパン
昼食:ミートスパゲティ、コーンスープ
夕食:キムチ鍋、明太フランス

インターン実習初日。オンラインで8:30〜17:00までの勤務。神棚に手を合わせてから実習に臨む。いつもは母に強制されてやるのに、今日は自分から進んで拝もうと思えた。自分を奮い立たせようとすれば自然と信仰心が芽生えてくるみたい。おかげで緊張が解けて心が少し軽くなった。インターンでする研究に必要なデータセットの用意が間に合わなかったので、今日は実習の方針を練ることに費やした。カテゴリカルな時系列データを扱う手法について文献を漁る。14時から担当指導員とエンジニアの方の4人を交えた定例会。2分ほどの自己紹介をした。エンジニアの方々は、少しオタク気質だったり髭をボーボーに生やしていたりとあまり社会人らしくないラフな感じの人たちで親しみが湧いた。

1/19(木)

朝食:シーチキンオムライス、コーンスープ
昼食:弁当
夕食:グラタン、蟹トマトクリームパスタ、茹で卵

学校の図書館でトピックモデルについての書籍と杉山聡「分析モデル入門」を借りる。杉山聡「分析モデル入門」は、前々から動画をチェックしていたAIcia Solid ProjectというVtuberの方の著作で、その内容の充実ぶりとわかりやすさに唸らされた。データ分析で扱うモデルについて網羅的にカバーし、一つ一つのトピックに対して噛み砕いて説明してくれているからすごく学びがある。数式ばかり書かれた技術書ならではのとっつきにくさがなくて読むのが本当に楽しい。読み終わったら自分用に買おう。本当はもう一冊借りるつもりだったのだが、貸し出し数をオーバーしていたため断念した。読んでいないのに無駄に貸し出し延長を繰り返している本があるので、それを早めに返そう。

研究室出勤。研究で使うLEGOロボットが5台届く。3時間ほどかけて3台組み立てた。研究室のみんなLEGOに興味津々。M2のS先輩は、修論間際にスノボを満喫している友達に対抗しようと、映えだといってインスタのストーリーに写真を投稿していた。これは映えではないと思う。事務の人まで噂を聞きつけ「写真撮らせて〜」と来る。注目されて鼻高々。S先輩から息抜きにタバコのお誘いを受けるが、今日に限ってタバコを持ってきていなかった。先輩は加熱式なので一本もらうことすらできなくて断念する。貴重なタバコミュニケーションを逃した。1月から入ったこの研究室も二週間が経ち、ちょっとずつ慣れ始めている。

1/20(金)

朝食:シーチキンオムライス、コーンスープ
昼食:弁当
間食:フランスパンの端っこ
夕食:お好み焼き、卵かけご飯

インターン実習二日目。指導担当のSさんが終日出張のため打ち合わせはなし。用意していただいたデータセットを使って研究を進める。今日の目標はデータの前処理と可視化。今後の研究を円滑に進めていくために必要な作業だ。17時までに大方完遂することができて、とても心晴れやかな気分で今日の業務を終えた。業務中、Sさんから出張先で僕の担当教員であるN先生に会いましたとの連絡を受けた。ほお、そうですか。社会人としてどう返すのが正解かよくわからず、「〇〇(研究会の名前)ですかね。どうぞ、よろしくお伝えください。」と返信する。送信してから言葉遣いが適切だったかどうか不安になって調べてみると、「ですかね」は敬語ではない、「よろしくお伝えください」を目上の人に使うべきではないと出てきた。やらかした。ちょっとずつ学んでいくしかない。結局会議名すらも間違っていた。

1/21(土)

朝食:茹で卵、鶏の塩焼き、キャベツの味噌汁
昼食:インスタントラーメン
夕食:ローストビーフ

データサイエンスやAIについて学べるオンライン講座を受講した。この講座は普通に受講しようとすれば24万円かかる。あまりにも高額。3日間あって合計で18時間もある講座なんだけど、それでも意味がわからないほど高い。自分が所属している大学の学生なら無料で受けられるらしく、試しに今日第一回目の講座を受講してみた。授業はとても丁寧でサポートも充実しており、初学者にとっては良い内容だったと思う。けれどこれに24万円の価値があるかと聞かれれば、正直全く感じられなかった。これなら24万円を書籍代にあてて独学する方が断然いい。けれど学生と違って社会人は独学に割り当てれる時間が少ない。だからこそ自分が学びたい内容についてわかりやすく噛み砕いて説明してくれる講座に需要があるのだろうか?九星気学の講座も10万ぐらいすると母が言っていた。本当にいい商売だなあ。

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