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2022年10月の記事一覧

短歌と雑感|その2

短歌と雑感|その2

三八五七七。初句の3文字という異様に少ない文字数にもかかわらず、初めて読んでもそれほど違和感を感じさせないのは、おそらく3つの句点が生み出す休符によるものだろう。この休符を挟みながら読むとちょうど5文字程度を読むぐらいのリズムになり、一呼吸置いてその後の句がスラスラと淀みなく音になっていく。初句の一文字一文字を空間に溶け込ませるような間を組み込み、独特のリズムを作り上げる詠み方は新鮮で面白いと思っ

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