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「小人を恐れていた時のこと」

<私という生き物…Vol.2>

3歳の時の出来事に、深く刻まれている思い出が3つある。

「毎夜寝る時に、小人を恐れていたこと」
「初めてみた明晰夢」
「エレベーターの扉が開いて落ちた夢」


どれも「夢」と関係しているものばかり。
あの頃は「夢」というものを知らなかった。
本当の不思議な体験となって、今も私の中に記憶されている。


3歳の頃、私は寝るのがとても怖かった。
それは、毎晩寝る時に、自分の布団の周りに小人が現れるからだ。

妹が産まれたばかりで、私は一人で先に寝るように言われていたが、
「小人が出るから嫌だ。一緒に寝て。」と母に要求していたのを覚えている。

母は一緒に寝てくれたり、寝てくれなかったりだったが、
母と一緒だったとしても、小人は前触れもなく突然現れる。


目を閉じて寝ていると、何となくザワザワと少し話声が聞こえてきて、
目を開けると、たくさんの小さな黒い人影が、私の布団の周りをグルッと囲み、
列になって歩いて回っている。

(わっ!…。怖くて声が出ない…。)

寝ている私の額の上も通って行く。(わわわ…。ガクブル…。)
小人の手には、工事現場で使うような尖ったものの道具を持っていて、
とても怖かった。(消えろ…消えろ…早く消えて…。)

目をギュッと閉じて、消えることを祈りながら必死にこの状況を耐えていた。


3歳の私は、この寝る時間は、恐怖と苦痛の戦いだった。

つい最近まで、本当の出来事として捉えていた。
何の疑いもなく。

人生半分生きてきても、不思議な体験として私の中でリアルなものだった。

ある時のカウンセリングの時に、その話をしていて、あ!と気がついた。

そうだ!あの時、体を動かすことができなかった!
声を出したくても出せなくて、心の中で必死に助けてと叫んでいた!
あ、同じ感覚。金縛りだ…。


初めての金縛り?!


私は、3歳で金縛りを経験していたのだった…。





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