「防衛規制」〜身の守り方のパターンを知る〜
前回フラストレーションについてお話しました!
その続きのお話です!
フラストレーションによって引き起こされる反応には、
「防衛規制」がある!
精神分析家のフロイトが最初に提唱した概念!
フロイトの娘、自我心理学のアンナ・フロイトが「自我と防衛のメカニズム」で「防衛規制」を体系的にまとめた!
フラストレーションや受け入れ難い苦痛など
不快な状態からくる不安から、身を守るために防衛して、
生活体に適応させようと働きかけるもの。
自分の身の守り方です!
人は、悩んでいる人もそうでない人も、
日常生活で、
独自のスタイルの防衛規制が働いている。
「防衛規制」は、
心が傷つくことを避けるための機能。
自分の身を守るために大切な心理的な機能ですが、
引用にもあるように、
柔軟性を欠いて過剰や未熟に防衛が働くと問題となる。
一時的には不安は解消されても、
不安の原因は解消されずに残り、
フラストレーションは持続され、
そこからさらなる防衛規制が必要となります!
防衛規制が保てなくなり不安にさらされ、
神経的な症状を招くことになります。
不安は、現実に生じているものではなく、
確実にこの先に生じるものであるとも限らない。
自分は何を脅威と感じているのか、
どんな時にどんな防衛をしているのか、
自分の身の守り方、防衛の行動パターンを知ることで、
今まで見ないようにしてきた自分の心や、
自分が気づかなかった真の自己に
気がつくことができるかもしれません。
≪防衛規制の例≫
【逃避】
不安な状態から何らかの方法で逃れようとする。
白昼夢など空想への逃避、ヒステリー性機能障害などの病気への逃避、趣味や娯楽などの無関係な行動や場面への逃避など。
【抑圧】
不安をもたらす恐れのある欲求や感情を自ら否定し、無意識の中に押し込めてしまう。
社会的に容認されない性的な願望、自我の安定を危うくするような大きな失敗や恐怖体験などは、抑圧受けて忘却されることがある。
【投射】
自分の持っている欲求や感情を、自分のものとして受容することができず、無意識のうちに他人に転嫁して他人の責任としてしまう。
自分が相手を嫌っていることを認めようとせず、相手が自分を嫌っていると思い込むなど。
【合理化】
自分のとった行動を正当化するために、最もらしい理由をづけをする。
本当は入りたかったのに不合格になってしまった学校や会社のことを悪く言うなど。イソップ物語の「キツネとブドウ」の話にある「すっぱいブドウ」の名で知られている。
【置き換え】
抑圧された欲求や感情が、本来の対象とは別の代理的な対象に置き換えれれる。
置き換えられる対象は人や事物である。
芸術やスポーツなどの社会的に容認された行動による置き換えは、昇華と呼ぶ。
【反動形成】
欲求や感情がそのまま行動に現われると、社会的に非難されたり受容を拒否されたりする恐れがある場合、その欲求を抑圧して、それと正反対の行動をとる。
本心では激しく憎悪している相手に対して異常に親切に接したり、自分を犠牲にしてまで尽くしたりすることがある。抑圧されている欲求が表面化しそうな時には、強い拒否感情を示す。
【防衛的攻撃】
不安や恐れに基づいて積極的な攻撃行動にでる。攻撃が防衛の意味を持つ。
劣等感を回避しようとして他人の粗探し、他人を非難したりする場合など。
【その他】取り入れ・固着・退行など
ありのままの姿でいられることが何よりですが、
自分の身を守るために「防衛規制」が働いても、
客観的に自分を捉えられる視点を持てればいいなと思います✨
心理学の学びを参考に
自己理解や他者理解を深めていけたら嬉しいです💕
こちらも1年前に書いて投稿せずにいた記事
人の心は奥深いですね✨
(追記) 2023.05.23
防衛規制について、より詳しい内容は、
cocoronocacari さんのこちらの記事が参考になります✨🤗
cocoronocacariさん参考となる記事を
ありがとうございます💕
参考文献
渡辺浪ニ・角山剛・三星宗雄・小西啓史編書『心理学入門』おうふう
・・お読みいただきありがとうございます・・
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