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最後に、会社に行くのが怖くて仕方ないへあなたへ

誰がなんと言おうと、傷つけるほうが100%悪い

きっとあなたは責任感が強くて、仕事に一生懸命取り組んでいて、他人を気遣う優しい人なのでしょうね。
それはあなたの長所です、素敵な性格の持ち主です、決して踏みにじられてはいけません。

お願いだからどうか、それ以上自分を責めて傷つけないで。どんな理由があったとしても、人を傷つけた加害者が許されていいはずがありません。
全力で逃げていいんです、人を頼っていいんです

「石の上にも三年、こんなことで諦めてはだめだ」
「自分よりもっとつらい人もいるのに、自分だけ逃げていいのか」
「逃げたからって状況がよくなるわけじゃないし…」
「上司は期待してくれているだけ、できない自分が悪いんだ」

私も同じことを思って苦しんでいました。しかし、あなたが泣きながら、誰かに傷つけられて、苦しんで働いていることは異常です。

あなたの苦しみはあなたのもの。
あなたの人生を決められるのはあなただけ。

残念ながら、この社会にはまだまだ幼稚で腐った人がたくさんいます。そんな人と働くことになってしまったあなたは、ただの不幸な被害者です。
逃げることは負けじゃない、身を守るための戦略の一つです。

「逃げたらこんなに楽になるのか、もっと早くこうすればよかった!苦しんでた時間がもったいない」と今なら言えます。

「逃げてもいいんだよ」と言ってくれた友人に対して、「逃げてうまくいかなくても責任取ってくれないのに、むやみに逃げろとかいうなよ」とひねくれて受けとっていました。確かに、逃げた結果がいいものになるとは限りません。

あらゆる選択には覚悟と勇気が必要で、大人である限り責任は自分で取らなくてはなりません。逃げるという選択をとることは、今のあなたにとって、恐ろしく、不安で、耐え難いでしょう。

100%の保証は残念ながらできないけれど、毒のような上司や同僚がいる環境から離れることで、驚くほど心は軽くなると思います。

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闘え、負けるな

もし悔しいと思うのなら、犠牲者をこれ以上増やしたくないと思ったら、勇気を出して声を上げることをためらわないでください。

私がそうだったように、会社が味方になって助けてくれるとは限りません。「お前が弱かっただけ」と切り捨ててくるかもしれません。

苦しくて何度も逃げ出したくなると思います。無責任に「負けないで戦って」なんて絶対言えない。ただでさえ傷ついてボロボロになってるのに、更に追いつめられることになるから。

しかし、次の犠牲者を出さないためには、あなたの勇気が必要です。
声を上げなければ絶対に何も変わりません、あなたがどれだけボロボロに人生を壊されたとしても、言わなければ「なかったこと」になってしまいます

10年前、20年前と比べて、確実に世の中はハラスメントに対して厳しくなっています。それは理不尽に屈せず戦いぬいた、星の数ほどいる名もなき人たちの成果です

彼らが築いてきた礎のおかげで、私たちは声をあげられるようになりました。声を上げ続ければ、いずれ誰もが苦しむことなく、働ける世界に変えていけるのではないでしょうか。

当事者じゃなくても、見過ごさないで

あなたの周りに今も一人で泣いている人がいるかもしれません。
どうか気づいてあげて、手を差し伸べてあげて。「助けて」が言えなくて苦しんでいるんです。

「あの人最近辛そうだな、大丈夫かな」と話す人はたくさん見てきましたが、心配しても行動に移した人はほとんどいませんでした

たった一人でも味方がいるだけでも、被害者は救われます。その一人の味方が存在するかどうかで、当事者はどれほど安心できることか。

私が会社でパニック発作を起こして廊下で泣き崩れてしまったとき、声をかけて涙が収まるまで励ましてくれた人がいます。

誰もが遠巻きに見るのに、その人は仕事中にも関わらず見知らぬ私を助けてくれました。
涙が止められず立つことも歩くこともできなくなっていたので、本当に救われました。

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なかなか直接は助けられない場合もあるでしょう。「親しい間柄ならまだしも…」「自分に何か影響が及ぶかも…」「余計事態が悪くなったら…?」

無理して直接手を差し伸べる必要はありません。あなたができる範囲で十分です。

「組合や人事・コンプラなどへの相談窓口に相談」という手段もあります。第三者の証言は、時に本人の通報以上に強力です。

気が付かないふり、見て見ぬふり、パワハラやセクハラを許すような体質が醸成されているのは、そうした周囲の無関心も要因の一つなのではないでしょうか?

あなたのほんの少しの勇気が、誰かの人生を救えるかもしれない、どうか行動をためらわないで。

最後に、孤独を抱えているすべての人へ

私の好きな曲、”Waving Through a Window”の一説を紹介します。(日本語は意訳です、ご了承ください)

I try to speak, but nobody can hear
声をかけようとしても、誰も聞こえてない
So I wait around for an answer to appear
だから答えてくれるのをずっと待っている
While I'm watch, watch, watching people pass
ただずっと人々が通り過ぎているのを眺めながら
I'm waving through a window, oh
窓越しに手を振り続けている僕
Can anybody see, is anybody waving back at me?
誰か僕が見えてるかな、僕に手を振り返してくれないかな?

人は誰しも痛みを抱えている。それを普段他者には見せないようにして生きている。

「痛みを人に見せられず、孤独に一人悩み、誰にも頼れず助けてもらえないこと」
これが何よりも一番辛いことだと思います。

あなたの痛みを話してほしい。
周りには必ず、同じように悩んでいる人、乗り越えてきた人たちがいるはずだから。
痛みを共有して助け合える、仲間になれるかもしれない。

「今とても苦しくて辛い、どうしたらいいか分からないから、助けてほしい」
「あなたは一人じゃない、味方がここにいる。困ったら助けるよ」
と、声をかけあってみませんか?

そんな人たちの優しさと温かさで満たされる社会がいつか実現されたらいいなと、心から願っています。

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