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大怪獣のあとしまつ 三木聡監督作品は好きなのだけれど。

話題になった大怪獣のあとしまつを観る

映画館で観た人とは感想は違っているだろう
アマプラで無料で観る分、無料だからこんなものだねで済むからだ

観る前は三木監督だと知らない人が観たから騒いでいるのだろうと思っていた
しかし三木監督作品が好きだとしても、この作品はいまいちだと思う

何故なら三木監督作品はインスタント沼、亀は意外と速く泳ぐなど、
ダメな人がダメなりに日常を過ごしてそれなりに良いかというテーマには合っている
ダメだけれど愛おしい日々 インスタント沼のラストはそういう意味で吹っ切れた感動が起こる

対して大怪獣のあとしまつ 怪獣という大きな厄介な物体を始末しなければいけない人達
ダメな政治家や専門家、ぐだぐだと下ネタを交えながら問題が進まず
ここら辺はいつもの三木監督作品だから受け入れられる

しかしところどころに入れられるシリアスっぽい空気
ラブロマンスの空気

ギャグかシリアスか どっちか振り切ればここまで酷評はされなかったかもしれない
解決法は別に文句はない でも終わり方を感動っぽくして、これまで変なギャグだったのに何故?と中途半端な印象を受ける

特撮好きの人から不評と聞くけど、シン・ゴジラ観た人があの後どうなるのと思ってこの作品に期待してきたら、特撮好きじゃなくても不評なのは当然

大怪獣のあとしまつという良いタイトルも多くの人を引き寄せてしまう原因となったのも悪かった
きのこかいじゅうのじあとしまつなら、来る人も三木監督ファンと役者ファンくらいでダメージ少なかったんじゃないかと思う
別監督の作品だけれど日本以外全部沈没を観て、なんだこれは!シリアス期待したのにギャグ作品じゃないかって怒る人はいないでしょう。最初からタイトルでネタに走っているのだから。

上映する映画館も多かったと聞いているので、三木監督も大作と割り切っていつもの作風は封印してシリアス風味で勝負してもよかったんじゃないだろうか。

令和のデビルマンと評されていたけど、デビルマンとはまた違うと思う
デビルマンは脚本、演出、演技が赤点で、
大怪獣のあとしまつはギャグ映画かシリアス映画かわからない作品でこっちの方が印象に残らない

映画でなくドラマでだらだらやっていたら、もっと楽しい作品になったかもしれない
三木監督の良さが活かされてないなと思ったので、
インスタント沼をもう一度観なおしたくなった。



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