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タスキメシ 箱根 額賀澪 読書感想

前作タスキメシ必読

早馬は大学を卒業後に就職するが、紫峰大学の院に入り直す
駅伝部のコーチアシスタントとして雇われ、部員達の栄養を管理する
部員の千早はそんな早馬に漠然と反発していた

箱根への熱い思い
箱根駅伝って何って改めて考える
たしかに全国大会でもなんでもない
なのに全国中継されて、応援されて、注目されるすごい大会だと本書を読んで改めて圧倒される

風が強く吹いているという作品があるけれど、何人かの素人が混じっている中で箱根駅伝の切符を手に入れて走るという内容だけど、これ読むとあの登場人物達はポテンシャルの塊だったんだと気付かされる

常連校でさえ予選落ちすることもある(勝負は絶対じゃないから当たり前なのだけれど)

そして実業団へ行くわけでない 駅伝は大学へ終わり
そう決めた選手が箱根を目指す意味って?という視点も面白い

努力が報われるのを否定しているのも、現実的に描いている
努力は裏切る 裏切られずにやってこられた人は運が良かったという本質を突いているのも綺麗ごとだけじゃない現実だ

年末年始、箱根駅伝の前でも後でも読むのにおすすめ

走っている人達に、もっとエールを送りたくなる

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