2024年2月 ウスター美術館所蔵印象派展に行ってきました【東京都美術館】
幾つかの旅行についてまだ書いていないのですが、こちらは期限付きなので先にあげます。最近どうも筆が遅くていけませんね。
先週、東京都美術館の印象派展に行ってきました。
まず平日の昼間なのにかなり混んでいました!入口にはちょっと入りたくなくなるほどの列、学生の団体も複数。さすが人気の印象派です。人混みが苦手な方は開館直後がおススメです。
ロッカーも取るのが大変です。ほとんどいっぱい。荷物は少なくして、ロッカーを使わないつもりで行った方がいいでしょう。展示品の撮影は禁止です。
当たり前ですが、人気のあるあの作品の前はごった返しているものの、ガラガラの箇所もあります。クロード・モネ(Claude Monet)の「睡蓮」周辺はエグいです。まあ、あの特徴的な透き通るような色合いは遠くからでも十分美しいですが、やっぱり筆のタッチや色の混ぜ方を間近で見たいですよね。ここではみなさん長く立ち止まりますが、がんばって順番待ちをしながらさり気なく前へ出るしかありません。
ところでいつも思うのですが、博物館や美術館で最初は混み混みなのにやがて人が少なくなるのは脱列組が多いのでしょうか?
アンデシュ・レオナード・ソーン(Anders Leonard Zorn)の「オパール」はスウェーデンの夏の色をよく表していて美しかったです。この人はダーラナ地方と言うスウェーデンでも有名な避暑地の最大都市ムーラ(町だけなら人口は2万人弱)出身で、この作品も彼の地を描いています。以前ムーラに行った時にソーン美術館を訪ねましたが、ここではソーンが住んでいた家やカフェ、広々とした庭が楽しめます。ゆっくりできておススメですよ!
Anders Zorn - Zornmuseet har världens största samling verk av Zorn
チャイルド・ハッサム(Childe Hassam)の「花摘み」も人気作品でした。木漏れ日の表現が美しい。美術への造詣は(も)浅いのでアメリカの印象派について詳しくないのですが、この人の作品はどれも好きです。
今回ハッサムの作品の中でも特に好きだったのが「コロンバス大通り、雨の日」。何とも19世紀のアメリカらしい雰囲気じゃないですか? ちなみにコロンバス大通りはボストンにあります。
展示にはありませんが、ハッサムの同年に描かれた「ボストンの夕暮れ」、1888年の「ゼラニウム」、1890年の「雨の夜」なども大好きです!
他にも素敵な作品はたくさんありましたが、ウィラード・リロイ・メトカーフ(Wilard LeRoy Metcalf)の「街の風景、チュニス」も好きでした。チュニスには以前から興味があることも影響しているんでしょうね。ディズニーの「アラジン」実写版がまた見たくなりました!
最後はいつもの通りミュージアム・ショップで少しお買い物。今更ながらクリアファイルを集めていますが、これが結構資料を整理分別するのに便利なんです。あちらこちらの思い出が書棚に並ぶのも楽しいですし!
ところで今回は「ウスター美術館所蔵印象派展」。ウスター美術館はアメリカ・マサチューセッツ州にある古都市ウースター(Worcester)にあります。アメリカ独立宣言が初めて読み上げられた場所だそうです。
しかしながら、ウスターと言う地名は元々イギリスのバーミンガムから一時間ほど南に行ったところにある同名の町から取られたものです。ウスターシャー州の中心都市で人口は9万8千人。大聖堂で知られていますが、日本では何より「ウスターソース」が有名ですね。誕生秘話は世界初のソース・メーカーであるリー・アンド・ペリン社の逸話が有名ですが、実はこれが裏付けのないお話で、本当は19世紀初頭のウスターで主婦が偶然作ったもののようです。
ともあれ、そういうわけでミュージアム・ショップにウスター・ソースが売られていたのは洒落て楽しかったですね!
今回ここに掲載した作品の写真は、自分が購入した目録を自分が撮影したものです。営業目的の転載はしないでくださいね。
この印象派展は4月7日まで東京都美術館で行われています。
印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵|東京都美術館 (tobikan.jp)
それでは次回は溜まった旅行記を何とか進めたいと思います。震災直前の12月にたまたま訪れた金沢のお話なども書きますので、お読みくださいね!
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