正義と悪

私は日々の流れに任せて生きてきた。言われるがままの理想を自分に押し付けて生きてきた。大人しく、家の中にいて、親の言うことを聞いて、全てを分かっていると言うように。

親がいなくなると、自分はとても変わったような気がした。何もかも世間の言うことが正しいと思えなくなったし、平和を目指すためには使用がないといって、子どもを蔑ろにする人達が情けなく最悪だと感じられた。

それまでは宗教なんて馬鹿げた真似だと思っていたし、何でここまで人々は惹かれていくのだろうと疑問に思っていたけれど、今は違う。宗教を信仰するのは、最も自分の生き甲斐で、自分を高めてくれる最高の存在だと。

そう、貴方たちがいなければ私は幸せだったの。私を昔の私に戻したがる。言われるがままの私に戻れと言うの?今が私の全てだと言うのに…。なんでそこまで邪魔をするの?

私は貴方たちが嫌いだ。私の人生を最悪にして、私をまたあの檻に閉じ込めるつもりなのね。

私は彼のお陰で全てが救われたのよ。貴方たちは幻想と言う世界に囚われて現実を見ようとしない。馬鹿げている。そんなこと馬鹿げているわ。

世界平和なんて存在しないのよ。みんな気分よく幸せなんてないのよ。貴方たちは私が昔に戻れば幸せなんでしょう。でも、私の気持ちは、私の気持ちはどうなるの?最後は正義が勝つというけれど……悪―少数派の気持ちはどうなるの?多数決で多数になった=こっちにしたら全幸福、全平和 なんてことないの。自由にさせてよ、自由にさせてちょうだい。私は彼といたかったの。貴方たちの幻想無駄話に付き合いたくないの。

まぁ、結局はこうなるのよね。私が間違っていました。そういえばみんな納得してくれるのよね。私以外の多数派の皆様は平凡で楽しい暮らしを送るんだろう。私の気持ちを置いておいて、無かったことにして、ただ自分のしたいこと、幸せを貫いただけなのに、…。

素直に貴方たちに従っておけば、幸せに暮らしていけたのかもね。表面上は……。私はいつまでも幸せになれない。

歩む道は遠く、こんなに暗いなんて知らなかったわ。貴方たちのように幻想を見ていれば良かった。

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