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深夜3時、夏前の水分を多く含んだ空気の中、1分以上の道のりを歩くことはできそうにない荷物と…
寒さが緩むこの時期から 私はスミノフの瓶を手にとって この甘ったるい液体を楽しむ ぬるくな…
私は風が光る瞬間を見たことがある。 海辺を歩きながら振り返った時に、カモメがはたはたと空…
私は男友達がほとんどいない。 好意を抱かない異性とわざわざ会おうと思うことがない。 好き好…
結構忘れられない男の話をする。 あなたをイメージしたカクテルです、と記憶が正しければバー…
いいことも悪いことも、二人で分け合える。 いいことも悪いことも、どちらも同じく起こる。 美…
好きになる、ような気がしていた。 その感覚は、得てして正しい。 運命を感じるなんて大それたものではなく、単純に興味が湧いただけだ。 ちやほやともてはやしてこないその目に、その口に。 出会った時は大人数だった分、耳打ちして話すことが、何よりも嬉しかった。 どうしても2人で会いたいと、願って目を見て話した。 それは下心を伴った男のセンサーにはすぐに通じるもので、おそらく翌週には2人で会う約束をしただろう。 あの頃の子供だった私は、 夜景、いや東京タワーが大きく目前に見え