フランソワ・トリュフォー監督作品の中には、しばしば手紙が登場する。その手紙は、言葉よりもときに饒舌だ。そして、ナレーションに導かれて呼び覚まされ、立ち上がる感情は、言葉よりも豊かでデリケートだ。
そして、トリュフォーの作品に限らず、フランス映画は手紙の使い方が実にうまく、心にくいほどだ。
フランス映画と言えば、エリック・ロメール監督の『冬物語』の中に、こんなセリフがある。
Je suis une fille
Introuvable
愛する人との別れ際、自分の住
“My heart leaps up when I behold A rainbow in the sky:”
──William Wordsworth
セーヌに浮ぶ船のようだと友人が評したノートルダム寺院。
その優美な姿の向こうにかかる虹。
虹は私にとってのラッキーサイン。
ワーズワースの詩のように、私の心は踊る。
昔も、今も、これからも!
10月の巴里は好天に恵まれていた。
私はその好天気を心の中に取り入れながら、シェイクスピア書
“If you are lucky enough to have lived in Paris as a young man, then wherever you go for the rest of your life, it stays with you, for Paris is a moveable feast.” -Ernest Hemingway to a friend, 1950
ヘミングウェイの『移動祝祭日』のこのフレーズと、”A Good Café on