フランス人マダムが教えてくれたお金との素敵な関係⑧不要な物欲には近づかない


素敵なものを逃したくなくて、ついつい長居しようとすると…

マルシェで野菜を買った後、マダムはすぐに帰ろうとしました。
「まだ、もう少し見たいな…」
隣のお店には、日本では売っていないような、可愛らしいレース編みや、刺繍が施されたハンカチが置かれていました。野菜のお店に着くまでも、はちみつや、色とりどりのジャム、食器も売っているお店を通り過ぎました。
そんな私の気持ちを察して、マダムは
「よかったら、少しマルシェをみてきたら?」
と言ってくれました。マダムはここで待っているとのこと。


「一緒にみませんか?」
と誘うと、
「私はいいわ。ここには素敵なものがたくさん売っていて、ついつい欲しくなっちゃうから。」
マダムのその言葉にハッとしました。
マダムは、自分が欲しくなることを分かっていて、あえて不要な物欲に近寄らないようにしているのです。
確かに、私はさっき通りがかりのお店で見たティーセットを買うつもりでした。一人暮らしで使うことはほとんどないはずなのに!

素敵なものを逃したくない一心で、いろんなお店を覗いて、ついつい不要なものを買ってしまうことの多い私。日本にいても、スーパーで特売の棚を覗いて、使う予定のない調味料を買ったことも、1度や2度ではありません。
今までは欲しいものを探しながら買い物していましたが、欲しいものを決めてから買い物することを心がけています。
そうすると、いらない物に気を取られて、必要なものを買い忘れるなんてことも、少なくなりました。

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