鉄は熱いうちに打ちましょうよ。本は読みたいものを読みたいです。~小学校の謎ルールにモヤモヤ~
小学4年生の長男カルリーニョスが通う小学校は
『私物の本、持ち込み禁止』です。
学校で毎日15分間 "朝読書” という時間があるのですが、なぜか
『学校の中で読む本は学校の図書室で借りた本のみ』
という謎ルール。
そうは言っても、読みたい本を読みたいときに読みたい!というのが人というもの。
日曜日に本屋さんで買ってきてから、珍しく「おもしろい!」と夢中になって読んでいた ”ノベライズ版はたらく細胞”。
学校のルールは知っていましたが、そんなことより大切なことがある!と私も彼の背中を押し押し、カルリーニョスは学校へ本を持っていきました。
が、
案の定、先生にみつかって
「家の本を持って来ない!」
と注意され帰宅。
カルリーニョスも、納得のいく説明を受けたわけでもなく腑に落ちない様子。
家でこっちを読んで、学校ではあっちを読んで、
そんなの私だったら嫌ですけどね。
読みたい本に出会ったら、それを一気に読んで没頭したい。
カルリーニョスは平日、家に帰ってきたあと
友だちと遊んで
宿題をやって
サッカーに行って
お風呂に入って
ごはんを食べて
布団に入ったらすぐ寝落ち。
土日もサッカーの練習やら試合やら。
と、小学生ながらそれなりに忙しい。
ですから、自宅で固定した読書の時間をつくるというのはなかなか難しいのです。
だからこそ学校で、静かに本と向き合って集中する時間を作ってくれることに大賛成・大歓迎!
なのですが、
なぜか、謎のルール。
学校が説明する謎ルールの根拠は、
①子ども同士、私物の貸し借りをすることで破損等のトラブルが発生する可能性を防ぐため。
②家から本を持って来られない子が劣等感を抱かないようにするため。
③学校が選書した『おすすめの本』を読ませるため。
だそうです。
私としては、ますます謎です。
①起きるかどうかわからないトラブルを防ぐためのルールよりも、私物の貸し借りをする際のマナーや配慮を教え、もしトラブルが起きたときは対処の仕方を学ぶ機会とすればいい。
②別に家から本を持ってくることを推奨するわけではないのだから、『家から持ってきた本でも可』というだけのこと。そもそも本をマウントのネタにするいじめや格差が起こるのだろうか。①と同様、子どもたちとの関わりで十分に対応できることだと思われるし、これが読みたい本を読む環境を奪う理由にはならない。
③大人が子どもたちの興味関心を狭めてどうする。図書室の蔵書には数に
限りがある。暴力や性描写が強い等『おすすめできない』本を持ち込んだ場合は、なぜその本が小学生の読み物としてふさわしくないのか子どもに説明すればいい。主体性を育てるといいながら、思考や選択の自由と機会を学校が奪っていないか。
私はこんなふうに思うのですが、どうでしょうか。
もちろん学校にもお伝えしました。
しかし
「高学年に限って緩和していくことも、今後は検討したいと思います。」
ですって。
この返事は、全然わかってないな~。
再びガッカリです。
カルリーニョスはその日を境に、すっかり”ノベライズ版はたらく細胞”への読書熱は冷めてしまったようで、テーブルに放置されっぱなしのそれを、数日後に私が本棚へ収めました。
せっかく読みたい本に出会えたのに。
あのとき
学校の朝読書で好きな本を読み続けることができ
クラスメイトと本をめぐって会話が広がり
もしかしたら、日頃あまり話をしないような子が興味を持ってくれたりして
「次に貸してあげようか」なんて言ってちょっと仲良くなったりして
得意になってまた次のシリーズも読みたくなって
なんて展開も、あったかもしれないのに。
『本』て、気持ちが盛り上がっているときに読みたいですよね。
いくら良書でも、タイミングが合わないとまったく入ってこないことってよくあります。
肉が食べたい、魚が食べたいと、体が食べ物を欲するときのように、あるときは推理小説、あるときは歴史ものといったように、心が欲したときに読むのが一番楽しいし、栄養になると思うのです。
そして、心を動かされた経験を積み重ねて、読書が人生の一部になっていく。
本好きになるチャンスをミスミス逃して
なんともったいないことか。
謎ルールにガッカリです。
注意された翌日、カルリーニョスは当然のことながら ”ノベライズ版はたらく細胞” を家に置いていきました。
「無駄に怒られたくないし~」
といって。
学校に着いたカルリーニョスは、朝読書の時間に読む本を探すため、図書室へ。
手塚治虫のブラックジャックを借りて、さあ、朝読書開始。
すると、
なんと、
「マンガはダメ。借り直してきなさい。」
と言われたそうで!
帰ってきたカルリーニョスは
「いみふ~」
と言っていましたが、まさか学校の図書室で借りた本でもダメだとは!
(驚愕)
学校で読んではいけないそのブラックジャックは、一体どこで読んだらいいんでしょう。
謎は深まるばかりです(汗)
ちなみに、『角川まんが学習シリーズ日本の歴史』は朝読書で読んでも良いんですってよっ。なんじゃそりゃ。
あ~、モヤモヤ。
ワケがわからないのは私たち親子だけですか??
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