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日常から非日常へのグラデーション仲川希良さん/1day to 彼女たちの山

【1day to 彼女たちの山】
2023年3月14日に出版した『彼女たちの山 平成の時代、女性はどう山を登ったか』(柏澄子著、山と溪谷社刊)を紹介するシリーズです。
出版前に20日間かけてSNSなどで拙著に登場する女性たちを紹介したものを、ここに再録します。

山ガールの項に登場いただいた方は大勢ですが、なかからもうお一人。
モデルでありフィールドナビゲーターの仲川希良さんです。

希良さんとの出会いは、ランドネ登山学校(あ、他社さんの企画ですね笑)。雪山登山の始め方、ステップの踏み方を示して、雪山になじんでいくというシリーズをご一緒しました。

赤城山から始まり、黒百合ヒュッテ泊で天狗岳、そして残雪の安達太良山でロケをしました。
希良さんが体験する役で、先生は国際山岳ガイドの天野和明さん、撮影は写真に写っている廣田勇介さんら。現場全体の安全を管理してくれたのが山岳ガイドの松原尚之さん、という贅沢な布陣でした。10年ほど前のこと。

天野和明さんと一緒に安達太良山の斜面を登る希良さん(左)。
右のオレンジジャケットは、撮影担当の廣田勇介さん

希良さんの最初の印象は、理解や状況把握が早く、すぐにその場にふさわしい行動をとる人です。モデルの仕事で培われたものなのだろうと想像していました。
誌面を作る段階になって、改めて希良さんにインタビューをすると、繊細な感性をお持ちだということを知りました。

今回のインタビューでも同じように感じました。
何気なく出会った登山の仕事。けれど仕事の山登りではなく、自分自身の山登りへと変容させていった足取り。
日々の暮らしと登山の繋がり。登山は非日常であり、けれど日々の暮らしの合間にあり繋がっているもの。
そんな話をしてくれました。
高校時代から地図好き、散歩好きだった話も面白いですよ!

天野さんから読図を習う

山と一言で括っても、色んな山登りがあります。けれどスタイルは異なっても、山や自然から受け取っているものは案外同じかな、と思うことがあります。クライマーもハイカーも、あるいは山を眺めるだけの人も、かつて登って今は登らない人も。
希良さんの山に向かう感性、自然を見つめる感覚は、幅広く色んな方々に響くものだと思っています。若い頃の自分にも、家族や子どもを持った時の自分にも、歳を重ね次なることを考えるようになった自分にも響きます。

希良さんに登場してもらってよかったと、心底思います。

ここに載せる写真は、安達太良山でのオフショット(天野くんと廣田くんと一緒に)と、希良さんからいただいた山菜採りのシーンです。どれも元気印の希良さんですね。k

希良さんからいただいた写真。両手に山菜!

『彼女たちの山 平成の時代、女性はどう山を登ったか』(山と溪谷社、3/14発売)https://www.yamakei.co.jp/products/2821172050.html

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