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不登校経験者が得られる「人生最強のスキル」とは

以下は個人の経験でのみ記載しています。
教員個人の成功体験なんてクソほども役に立たないし、その体験を根拠に指導をしようなんて絶対ダメですが、まぁ学生本人のウェルビーイングにはいいのかなって思って書いています。

飛び石ですが連休が続きます。
連休は新しい生活を始めた学生にとって緊張から解放され休息が取れる時でもありますが、 連休明けに調子を崩す学生も少なくありません。

ところが、不登校を経験している学生は、これまでのところ、これをうまく乗り越えているようです。
過去にいた学生を思い出しながら、その理由を推測してみました。

不登校の経験が大学生活で活かせるスキル

不登校経験者は、しばしば自分自身の限界や、どのような時に調子を崩しやすいのかを理解しています。
これは、自分自身の感情や健康状態を管理するための重要なスキルです。

医療的介入や心理教育を受けた経験がある学生は、自己管理能力を高め、必要な時に適切なサポートを求めるスキルが備わっていると考えられます。

このスキルは、大学生活の中で非常に価値のあるものです。新しい生活環境への適応は誰にとっても難しいものですが、自己認識が高い生徒は、ストレスのサインを早期に捉え適切な対策を取ることができます。

本人への医療的、心理的介入がある場合は、家族への心理教育もされていると思いますので、これも関係するかもしれません。

セルフマネジメントと自立

医療や専門家の支援を活用した経験は、学生にとってその後の人生を通じて大きな資産となります。
セルフアセスメントをして、休息を取ったり支援を希望する能力は、自分自身の精神的、身体的健康を維持する上で重要です。この能力により、大学生活を通じて自立していくための基盤を築くことができます。
つまり、不登校の学生は予習済みなんですね。

大多数の精神疾患は高校〜大学時代に多く発症する

統計によると、精神疾患の70%前後10代〜20代に発症します。このことから、全ての大学生が精神的な健康に注意を払う必要があることがわかります。

不登校の経験者はすでに自分で対処できるスキルがあるため、セルフコントロールができると考えられます。

いま不登校の方へ

大学という次のステージへの不安は大きいかもしれません。

しかし、医療心理的な介入を受けた生徒で、これまでに身に付けたセルフマネジメントのスキルや、適切なサポートを求める能力がある場合、このスキルは大学生活を成功させるための重要な要素です。

不登校の経験が、実は成長し、自立する過程での大きな助けとなっています。

そして、この能力は生涯を通じて役に立ち、結果的に自身の幸福度を増すことに寄与できる人生最強のスキルとも言えます。

まとめ

不登校の経験は、多くの場合、学生に自己理解と自立の貴重な機会を提供します。

大学生活への適応は時間がかかるかもしれませんが、これらの経験は彼らが自己管理を行い、健康的な生活を送る上での強い基盤となり得ます。

大学は新たなチャンスの場であり、すべての学生がそのポテンシャルを最大限に引き出すための支援が整っています。

そういった資源を是非活用してみてください。



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