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おかげ様で
連載『努力なんていらない。塾講師が教える最短で最高の結果を出す方法』
全編公開できました。
次作案も既に練ってあります。
とりあえず受験期が終わったぐらいから書き始められれば...
透佳(スミカ)
Reason: 君たちが今やっている「勉強」は、大人になると「教養」としてもてはやされる。
ここ10年で特に、「教養」という言葉を多く見かけるようになりました。
「デキるビジネスパーソンには教養がある」
「教養がある男性はモテる」
「これからの時代、教養は絶対に身につけておくべき」
という文章や話をよく見たり聞いたりします。
本屋にいけば「教養が身に付く」という類の本が増えましたし、
そういった本がベストセラーになる例も増えました。
かくいう私が卒業した「教養学部」は、近年
Reason: ここだけの話、本音では100%勉強ができた方がモテる。
昔、とあるテレビの企画で「ねるとんパーティー」というものがありました。
今の言葉で言うところの合コンです。
男女がそれぞれ一定人数集められて、カップルの成立を目指す番組です。
今もその手の番組はテレビやネット上にあるでしょうから、その走りです。
そのとある回で、出演女性全員の視線を釘付けにする一人の男性が現れます。
男性アイドル並み、いやもしかしたらそれ以上かもしれないというレベルの超イ
Reason: 結果を出して権利を主張すると、びっくりするくらい自分の意見が通る。
私が勉強の大切さを痛感した最初のきっかけは、私が中学生の頃にあった生徒総会です。
全校生徒が体育館に集まって、各委員会や部活動の意見交換・意思決定をする場です。
ここで私は、「頭が良い人ってズルいな」と感じる出来事がありました。
生徒総会と大層な名前はついていますが、要は会議・発表会です。
その手のイベントには質問タイムがよくあります。
代表者が一通り話し終えた後で、「何か質問はあります
Reason: 結果を出さずに権利を主張すると、ゴミのように扱われる。
一つ前の項目で、人間の序列の話をしました。
「でも、私は別に社会的地位が上である必要はありません」
「別に庶民で私は大丈夫です」
と思う人がいるかもしれません。
ですがここでまず言いたいのは、社会的地位はできるだけ高い方が良いということです。
全く同じことを言っても、扱われ方が違うからです。
例えば、「毎日お酒を飲むことは健康に良い」と東大卒の人が言ったとします。
実際にそうであるか
Reason: 99%の人は学歴で評価される。なぜならそれくらいしか全員参加競技がないから。
まず、学歴を真っ向から否定する人を信用してはいけません。
学歴は大事です。
「学歴なんて関係ない!」と言っている人は、以下3パターンのいずれかです。
と言いつつ自分はちゃっかり高学歴の人
と言って、自分が学歴を獲得できなかったコンプレックスを晴らそうとする人
真正のバカ
一つ目の人は、いかにも低学歴の味方をしているように見えて
自分は高学歴ということはやはり学歴は大事なのです。
口
Reason: YouTuberで食べていくのは、今からではもう無理。
勉強以外の趣味やスポーツの世界で食べていくには、才能が欠かせないという話をしてきました。
実はもう一つ、絶対に欠かせないものがあります。
それは「運」です。
「運」という表現が嫌いであれば、
「時代の流れ」「タイミング」と言い換えてもいいでしょう。
例えば、織田信長を「別に大して成功しなかった人」と思う人はいないでしょう。
彼が次代を切り拓く大きな要因となったのは、疑いようのない事実で
Reason: スポーツコースで食べていくのは、勉強コースで食べていく100倍難しい。
スポーツは、人生のどこかで本気で打ち込んでおくと貴重な経験になります。
「世の中には、努力だけではどうしようもないこともある」
ということを身をもって学ぶことができるからです。
100m走が一番分かりやすい例でしょう。
限界まで努力すれば、誰だって必ず9秒58で走れるようになるのでしょうか。
そうではないことぐらい、私がわざわざここで書かなくともご存知のはずです。
才能がモロに出てしま
Reason: 勉強は確かに割に合わない。だけど趣味で食べていくのはもっと割に合わない。
「どうして勉強なんてしないといけないんですか?」
「どうして英語なんて勉強しないといけないんですか?」
特に補習塾に勤めていた時代、この手の質問は数えきれない程受けてきました。
ある意味その考え方はごもっともです。
「将来役に立つ」という視点だけで考えれば、
社会人になってしまえば以後全く使わない知識の方が多いでしょう。
英語にしたって、海外に行かなければ
わざわざ英語を使う仕事に就
Caution: 親は子に対して決して「結果を出せ」と言ってはいけない。
有名な話ですが、うつ病の人に向かって「頑張って」と声をかけてはいけません。
頑張ろうと思っても頑張れないからうつ病なのです。
言っている本人は励ましのつもりでも、言われた側には大きなストレスになります。
そういった言葉が勉強における親子関係・講師と生徒の関係にもあります。
それは「結果を出せ」です。
「テストで○○点以上」「偏差値○○以上」「内申点○○以上」…
本質的には言っていること
Caution: ゲームはどハマりするのは禁物だが、我慢も同様に禁物。
親御さんと面談や電話をしていると、たまにこういった相談を受けます。
「ウチの子、家ではゲームしてばかりなんですが…」
もちろん、建前上・会社を背負って発言している以上「別にいいと思いますよ」とは言えず
「適度に控えて頂ければ。ですが今は宿題も出ているので大丈夫かと」
といった無難なアドバイスに落ち着いてしまいます。
ここではそんな悩みに対して、本音のアドバイスをします。
ゲームは絶対に
Caution: 勉強するための机と椅子は、可能な限り最高のもので揃える。
私は以前アメリカ留学で寮生活をしていました。
寮の部屋には当然机や椅子・棚やベッドなど、一通りの家具は用意されています。
ですが私は結構早い段階でホームセンターに赴き、新しい椅子を自腹で購入しました。
当時の値段で150ドルほどしたはずです。
それなりの値段で、そこそこの座り心地の椅子を手に入れました。
なぜこんなことをしたかと言えば、私に椅子に関して結構神経質だからです。
部活動をや
Caution: 勉強中はお手洗いと水分補給を我慢しない。
私が講師として教室で授業をしていると、たまにこう言ってくる生徒がいます。
「先生、トイレに行ってもいいですか?」
よくよく考えればこれは極めて不思議な文章です。
「いいですか?」なので、相手に許可を求めています。
つまり日本語上はこちらが断ることが可能なわけです。
じゃあ私が嫌だと言ったら行かないのか、という話をしたら
その生徒はこう私にボヤいてくれました。
「学校では『授業中に席を
Caution: 他の誰かではなく、自分が集中できる時間帯に勉強する。
「夜が一番集中できる」という人にとっては、学生時代は受難の時代です。
朝8時半までに登校するために、朝6時手前には起きる必要があります。
朝6時に起きるためには、夜0時前後には寝る必要があります。
夜0時前後というのは、人によっては一番集中できる時間です。
こういう人が将来作家やプロゲーマー・プログラマーにになったりするのです。
そんな集中できる時間帯をドブに捨てて、朝っぱらからの活動を
Caution: マイナス発言をする人と同じ空間で呼吸しない。
勉強というのは基本的に、その場の雰囲気を良くする行為です。
これまで知らなかったことを学び、
これまでできなかったことをできるようになるというのは素晴らしいことです。
その場の空気が程よく引き締まって、上げの気分になります。
これは集団授業であれば特に色濃く出ます。
進学塾によく設置されている「最上位クラス」「最難関クラス」の何が良いかといえば、空気です。
程よくピリッとした、でも殺伐
Caution: やる気は不要。黙ってスッとやる。
特に塾に通いたて・これから新しく通う生徒は
「これまではやる気がなかったので勉強してきませんでした」
と言ってくることが多いです。
この子は、「やる気」という言葉に逃げています。
「勉強するのが嫌だから勉強してきませんでした」と正直に言えないのです。
そう正直に言ってくれた方が遥かに良いぐらいですが、
私の知る限りそう言ってくれる子は皆無です。
そもそも、やる気は日によってあったりな