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一人社長の僕が"月50本"記事を書くためにやったこと

皆さんこんにちは。
一人社長の角田尭史(すみだたかし)です。
株式会社midnight sunという会社を一人で運営しています。
経理以外は継続して仕事を依頼する人がいないので、ほぼほぼ一人です。

そんな一人社長の僕ですが、今月は自分のnoteも含めて月50本くらい記事を書いています。
note30本、クライアントワーク20本ですね。
僕にとっても最高記録で、「頑張ればこんなに書けるんだな」と発見も多い1カ月でした。
僕は5年前から編集者をやっていて、文章を書くことに慣れているのは正直ありますが。

ですが、インターンシップのコーディネーターやオンラインコミュニティの運営、他社のマーケティング支援もしていたり、シェア工房でたまにものづくりやイベントをしているため、1カ月を丸々文章作成に費やせるわけではありません。
それでも月50本書けました。
(今書いていて気づきましたが、オンラインコミュニティでも毎週コラムを書いているので、正確には55本ですね)

定期的にアウトプットしたい方や書く仕事を増やしたい方など、誰かの役に立てればいいなあと思い、一人社長が月50本記事を書くためにやったことについて書いていきます。
補足しますが、外注はしていません。
50本全部自分で書きました。
(あと数本残ってるけど)

そもそもなぜ書けないのか?

前提となると思ったので、「そもそもなぜ書けないのか?」について考えてみます。
ここでいう「書けない」は、「1本の記事を完成させられない」ではなく「たくさん書けない」の意味です。
前者のケースは、また別日に書こうと思います。

僕が仕事やプライベートで文章を書きまくってきた中で感じた、そもそも書けない理由はこんな感じです。

1.「スキマ時間にできる」と思っている
2.考えながら書いている
3.書いた後の結果(どのくらい読まれるか?など)を気にしすぎている

せっかくなので、一つずつ簡単に解説してみます。

1.「スキマ時間にできる」と思っている

個人のブログなら話は違いますが、クライアントワークなど目的ががっちり決まった文章は、スキマ時間でサクッと書くのは無理だと考えています。
例えば、打ち合わせをする時と文章を書く時の脳はかなり別人格なので、脳のスイッチングにかなり負荷と時間がかかるんですね。

それを知らず「スキマ時間に書こう」「時間がある時に書こう」と思っても、脳がその状態になっていないので、結果書けずに時間だけが過ぎていくわけです。
通勤時間でブログを書く人もいますが、あれは電車に乗る時間がまあまあ長いので、脳が書くモードになるまでの時間をちゃんと確保できているわけです。

2.考えながら書いている

後述しますが、本数をたくさん書くなら、一本当たりの執筆時間はなるべく減らさなければなりません。
書き始めたら、所定の時間で絶対に書き上げる必要があるのです。
(僕の場合、2000字前後の記事なら1時間で書き上げることにしています)

そうなると、書きながら内容を考えている時間はないのですね。
ある程度頭の中でできたものを、自分の中にあるパターンや型にはめ込んでいくという感じで、「考えずに書く」ことが必要だと考えています。

3.書いた後の結果(どのくらい読まれるか?など)を気にしすぎている

ご飯を作っている時に、それが美味しいかどうかわからないのと一緒で、書いた記事が読まれるかどうか、いい反応がもらえるかは書いてみないとわかりません。
戦略をガチガチに固めても一緒で、その戦略がうまくハマったかどうかも後でアナリティクスを見なければわかりません。

にもかかわらず、「この記事がウケなかったらどうしよう」「誰かから批判されたらどうしよう」と考えていたら、書けるものも書けなくなります。
(紙媒体だと別ですが)Web記事は後で消せるので、「反応が悪かったら消せばいいや(リライトすればいいや)」くらいの気持ちで書いた方が、本数は重ねらせるような気がしています。

一人社長が月50本記事を書くためにやったこと

ここまでを”前提"として、月50本書くためにやったこと(考えたこと)を書いていきます。

①「書く内容を考える日」と「書く日」を分ける(もしくは習慣化させる)

そもそもの話ですが、何を書くか決まっていなかったら文章は書けません。
食材も何もない状態でキッチンに立つのと、食材を買ってきて「今日はこれを作るぞ」と決めてキッチンに立つのとでは、ご飯ができるまでの時間がかなり違うのはわかりますよね。

また、先述のように書きながら内容を考えていては一向に進まないので、僕は思い切って「書く内容を決める日」と「書く日」を分けています
案件によっては、前者は「今月はこれでいきましょう」クライアントと一緒に考えています。

決まればあとは書くだけなので、先に決めておくとめっちゃ安心です。
リスト化しておくのもアリですね。

あるクライアントの案件。月初めに「今月はこれでいきましょう」と打ち合わせをしています。

②仕事と関係ない文章は、こだわりやルールを捨てる

「仕事として書くのか否か」というすみ分けが初めに必要なのですが、それが完了しているとして、「仕事と関係ない文章は、こだわりやルールを捨てる」ということも大事だと考えています。
僕の場合、noteの記事の95%が日記なので、その日記についてはこだわりやルールはゼロです。
(「毎日書く」というルールはありますが)

文字数の上下限はなし、ゴールもなし、構成も特になし。
僕も、気分が乗らないときはよく100字くらいで済ませています。
このように、こだわりやルールが不要なときは、その制約は取っ払っちゃった方が本数は確実に書けると思います。

あなたが書いた文章は、あなたが思っているより誰も読んでません(もちろん僕の文章もそうです)。
読んだとしても、その人の人生にとってそんなに大事なものではありません。
いい感想を持った一部の人の感想を聞ければそれでいいですし。

(昨日は朝からバタバタしていたし、書きたいこともなかったのでつぶやきで済ませました。意味があるかどうかとか、そういうことではない)

③仕事で書く文章は、徹底的に型化やルール化をする

②とは逆で、仕事で書く文章は徹底的に型化したりルール化したりします。
書く内容とゴールがある程度決まったら、そこからは自動操縦で書けるレベルで仕組み化しておきます。

僕の場合、アウトドアギアの紹介記事の仕事では、以下のようなルールを設けています。

  • 一段落3文以内

  • 一文50文字以内

  • 一文につき"、"は一つまで

  • 章(大見出し)も小見出しも最大4つ

  • 一機能の説明は3文以内 など

④「コンスタントに書く」ではなく「一気に書き上げる」

ここが今日のnoteで最も大事で、かつ僕が苦節5年の末に辿り着いたコツです。
「コンスタントに書く」ではなく「一気に書き上げる」のが超重要です。

例えば、「月8本書いてください」と依頼された時、普通に考えると「週に2本書こう」となるじゃないですか。
でもこの発想自体が落とし穴で。
月2本書けるスキマ時間を見つけようとして、結局その時間を確保できなくて(乗り気になれなくて)、月の後半になって「ああ今月も書けなかった」となりがち。
僕も結構ありました。

だから、「週に2本ずつ書く」ではなく「2日で8本書き切る」という発想に切り替えました。
脳がライティングモードのうちに、時間があるうちに一気に書き切るのです。
同じメディアの記事なら型もほぼ同じだと思うので、無心でその型にはめ込んでいく感じです。
8本を書く時間を月初めに決めてブロックして、ほぼ思考停止状態で決められた本数を書き切るわけです。
そのため、カレンダーには所々「〇〇執筆」という終日の予定が入っています(予定をブロックしています)。

文章を書くのって脳のカロリーを結構使うので、その特性を生かして一気に書いてしまうと良いと考えています。
あるクライアントに「月4本書いてください」と依頼されている案件は、クライアントの時間を午前だけもらって打ち合わせをし、午後に4本書き切って一日で終わらせています。
このやり方は、僕の中で結構革命でした。


書き方を鍛えるのではなく、徹底した「スケジューリング」と「仕組み化」

以上、一人社長が月50本記事を書くためにやったことについて書いてみました。
これを実現するための前提条件がいくつかあると思いますが、少しでも参考になれば幸いです。

文章をたくさん書く、それも自分で書くにあたって大事なのは、書き方を鍛えることではなく、徹底した「スケジューリング」と「仕組み化」です。
書く内容を考える日を決めて、書く日を確保して、仕組みに沿って書き上げていく。
これを何十本も繰り返していくわけです。

簡単なことではありませんが、難しいことでもないと思うので、興味を持った方はぜひ試してみてください。
現代はChatGPTなど便利なツールもたくさんあるので、AIくんにアシストしてもらえば難易度は下がると思います。
僕も、50本で満足せず70本とか100本を目指してみようと思います。

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