「会いに行く人」という生き方をするために
東京と下田の2拠点生活も5か月目を迎え、だいぶ馴染んできましたが、正直悩みも増えてきました。
「なんで下田にいるんだっけ?」「いつまでこの生活を続けようかな」など、来たときには全くなかった悩みも生まれてきています。
それに乗じて、「自分は何が好きなんだっけ?」「どんな生き方をしたいんだっけ?」ということを見直すことに。
すると出てきたのが、「会いに行く人」というキーワードでした。
フルリモート生活に飽きた
昨年11月からフルリモート生活をしています。
僕の勤める会社、業務委託先の会社はほぼ全て東京にあり、リモートで仕事をもらいながら下田(&たまに東京)で生活しています。
最初は「人と会わないってめっちゃ楽やな」と喜びに満ちており、自由にスケジュールを組めるので結構ウキウキだったのですが、その感情はいつの間にかなくなっていました。
やっている仕事は違えど、朝起きてPCに向かい、仕事が片付くまでずっとやる。合間に運動する。その間、誰とも話さないことがほとんど。
この生活が5か月ずっと続いています。
※伏線でもあるのですが、下田では参加できるイベントには全て参加しています。そこで人と出会えることに楽しさを感じています
また、やはり人と会わないと、自分の視野がだんだん狭くなっていくのですね。
人が周りにいると勝手に情報が入ってきますが、それがなくなると情報が枯渇する。
すると、自分自身の可能性も制限されていく感じがしたのです。
要するに、一人でいると先が見えないという状態に陥り、フルリモート生活に飽きてきました。
めちゃくちゃ楽しかった久々の対面仕事
2月より、下田の会社からお仕事をいただいております。
特に名付けているわけではありませんが、名付けるとしたら「業務改善コンサルティング」というお仕事です。
その会社の現状を的確に把握し、課題を突き止め、次なる改善策を提案・実行するという役割です。
これまでの仕事は打って変わって、対面がメインの仕事。
週1回のMTGを必須にして、代表の方の脳内をのぞき、整理しています。
これがめちゃくちゃ楽しいんですね。
徐々にお互いを理解していっていることも、徐々に信頼関係が増しているのも、徐々にいい方向に向かっていることも手に取るようにわかりました。
「あれ、対面の仕事ってめちゃくちゃ面白くない?」と改めて気付けたご縁でした。
自分の喜びのポイントには必ず「会う」がある
そういう出来事もあり、改めて自分のやりたいことや方向性について整理することに。
言語化するまでのプロセスは省略しますが、結果この2つにたどり着きました。
①新たな知識を得る
②相手と自分が前向きな気持ちになる
①は一人でもできますが、頭と心に残っているのは圧倒的に誰かから聞いたり教えてもらったもの。
そして②は、誰かとしっかりと話した上で生まれる結果なので、誰かがいないと成立しません。
つまり、①②両方を成立させるためには、「会う」が必要不可欠なのです。
編集者という仕事は、この両方を満たすためにフィットしていたのでしょう。
また、その「会う」に対して、僕はこれまで時間とお金を惜しみなく使ってきました。
思い返すとたくさんあります。
・UVERworldのライブのために北海道→東京&大阪&神戸に遠征
・1回だけ会った人に再会するために、出会った1か月後に北海道→名古屋へ
・鹿児島出張中に、熊本に住む友人に会うために滞在時間5時間で熊本へ
・取材(お金にならない)のために3日間で愛媛県内を車で走り回った
・一番の友達に会うために躊躇なく海外旅行を敢行
・仕事の予定が全くなくても、人に会うために下田→東京に頻繁に帰る
・つい数日前も静岡中の友人に会うために4日かけて静岡を横断
このように、会いに行くことに対して全く躊躇なく、本物の喜びを感じて実行していることがわかります。
改めて自分でもびっくりしました。
日本中に会いに行きたいと思えるこの状況、控えめに言って超幸せです。
もうしばらくは「会いに行く人」でありたい
これらをもとに、「どういう生き方をしたいか?」を再度考え、出た答えがこれ。
「会いに行く人」。
それも日本全国、世界各国へと場所を限定せず会いに行く人になっていきたい。
「会いに行くor会いに来る」問題はありますし、どちらが正解ともわかりませんが、少なくとも僕はもうしばらくは「会いに行く」人でありたいと考えています。
現在、東京と下田の2拠点生活をしている中でも、「東京の人に会いに行く」「下田の人に会いに行く」という感覚で行き来しています。
行けば会える人がいるのは幸せなことですし、それを全国に広げていきたいです。
なので、下田は遠くない将来に離れる予定ですが、下田に会いにくる生活は変わりませんし、この発見をくれたのも今の下田を拠点にしたデュアルライフです。
「会いに行く」を仕事にするために
ですが、ただ会いにいく(旅をする)だけでは僕のお財布が悲鳴を上げます。
かと言って、「場所にしばられない働き方」みたいなものにはもう憧れを抱かなくなりました。
5か月もやってきたので飽きました。
だから、「会いに行く」生き方を可能にするために必要なことは、「会いに行く」を仕事にすること。
すなわち、仕事で場所を選んでいくということです。
いわば、「場所にガチガチにしばられる働き方」ですね。
こっちに振り切っていきます。
このために、今後本格的に取り組んでいきたいのが思考の可視化。
話を聞いて、論点を明確にし、可視化した上で良い方向に持っていくために提案・実行することを仕事にしていきたいと考えています。
これまでの編集者のスキル&図解のスキルのほか、グラレコのスキルを研鑽中です。
話の内容をその場でグラフィックに落とし込み、ワクワクしてもらって次なる提案をしていく。
これをやっていきたいです。
とはいえ、全国各地を回るためには、リアルで会う回数には制限を設けないと成り立ちません。
なので、仮ではありますが、月3オンラインMTG、月1リアルMTGのような割合でできればいいなという願望を抱いています。
また、フリーランスが集まるコワーキングスペースに1か月住み込み、逐次相談を受けて可視化する、というのもアリな気がしています。
色んな方法が考えられそうで、ワクワクしてきました。
「会いに行く」生き方で成し遂げたいこと
では、なぜこの生き方をしたいのか?
それには、もとより成し遂げたいと思っていたことが現実に近づく可能性が高まるからです。
数年前より「前向きな世界をつくる」という超ざっくりとしたビジョンを掲げており、それをより高次元で実行できると考えています。
そのために成し遂げたいことは、以下の3つです。
①なめらか情報伝達
今の2拠点生活には、「東京と地方の情報伝達をなめらかにしていきたい」というテーマがあります。
「地方は情報が入ってくるのが遅い」と言われていますが、だったら僕が行き来してお互いにシェアしていけばいい。
また、人は情報を得ることで自分の可能性が広がり、また、ストレスが減り、それまでよりも前向きな気持ちになれます。
それを、全国を回りながら全国でシェアしていきたいと考えています。
たとえば、A県で出会った人の事例が、B県の人に役立つかもしれない。
C県の人が求めている情報は、D県にあるかもしれない。
これを僕が媒介していけるといいなと思います。
②インプットとアウトプットの高速回転
僕は、数年前から「発信者になりたい」と言い、メディアの世界に足を踏み入れました。
これを、「この社会で輝いている人の姿を伝え、もがいている人に勇気を与えたい」という意味で言っていました。
また、僕のアウトプット量が多くなるのは、決まって「人から情報を得た」ときです。
人に会い、何かしらの刺激を受け、それを発信したくなる。
だから、「会いに行く」人になって、そのインプットとアウトプットを高速で回していきたいなと考えました。
これを実現することで、僕がやりたい発信がより形になっていくのでしょう。
③一人でも多くの「前向き」の創出
最後は、一人でも多くの「前向き」の創出です。
手段は何にせよ、相手が誰にせよ、前向きな気持ちを感じ取ったときが最高に嬉しいです。
これを一つひとつ積み重ねていくことが、「前向きな世界をつくる」につながっていくのは間違いありません。
友達との会話、事業戦略のMTG等、場面は問いません。
また、話すこと、図式化すること、手段も問いません。
考えを聞き、整理し、可視化し、さらなる可能性を提案すること。
とにかくこれをやっていきたいと考えています。
------
場所にしばられないのではなく、全国、そして世界にしばられに行く。
そこに会いたい人がいる限り、前向きでいてほしい人がいる限り。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?