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オンライン時代の、コミュニケーションの”順番”

仕事のテレワーク化がかなり進み、「テレワークに慣れてきた」という方も多いのではないでしょうか。
1、2ヶ月もテレワークをしていると、段々とコツがわかってくるものです。

その中で、コミュニケーションの形も大きく変わったはずです。
これまでは対面&電話がメインだったのが、ビデオ通話&チャットに変わった人も少なくないでしょう。

先月より、僕は「テキストコミュニケーション」に着目し、noteを書きながら僕自身も考えを深化させることに努めてきました。

コミュニケーションがオンライン化する中で、以前と大きく何が変わるのかがわかってきました。

それは“順番”です。

ビデオ通話は対面コミュニケーションの代わりではない

「対面で話せなくなったから、ZOOMにしよう」

誰しもがこう考えますよね。
もちろん正解です。

対面で話せないのであれば、ネット回線を通じて話せばいい。
仕事でもプライベートでも同じです。

でも、こういうこともよくありませんか?

「とりあえずZOOMで話しましょう」

これ、オンライン時代に一番やってはいけないことだと考えています。

今の時代、メールなりチャットなり、またはビデオメッセージなり、話さずともコミュニケーションを取る方法はたくさんあります。
話したほうがいいことは話す、テキストで済むことはテキストで済ますとったように、話すとテキストの境界がよりくっきりしていくのですね。

だから、「とりあえず話しましょう」は、テキストで済ますことを放棄する行為です。

また、ビデオ通話する前に、「何を話して何を決めるか」くらいはテキストで共有できます。
何を話すのかわからないままZOOMにぶちこまれるのは恐怖でしかありません。
それに参加者の時間を奪うことになります。

これだけは言いたい。
ビデオ通話は対面コミュニケーションの代わりではない
もう、コミュニケーションのルールを変えなきゃいけないんです。

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コミュニケーションの“順番”が変わる

ここでは、コミュニケーションの「リアル時代」と「オンライン時代」と表現するようにしましょう。

リアル時代は、読んで字のごとくリアルの場が優先される時代でした。
職場での会話やミーティング、取引先への訪問、仕事終わりの飲み会など、リアルな会話の量と時間が価値になっていました。

飲み会は別ですが、リアルな会話のあとに「今の話を整理してまたメールで送りますね」など、テキストで情報を送りますよね。
皆さん必ずやっていると思います。

一方、オンライン化時代。
メールやチャットなど、テキストでのやり取りが圧倒的に増加しています。

「この件について打ち合わせしたいので、○月○日にZOOMで話しませんか?」

よくする会話ですよね。
ある程度テキストでやりとりし、その上でZOOMなどビデオ通話をおこなう。

ここまでで、お気づきの方はいましたか?
コミュニケーションの順番が変わっているのですね。

リアル時代:会話→テキスト

オンライン時代:テキスト→会話

という風に。

テキストを主としてコミュニケーションを進め、どうしても必要になったらZOOM等のビデオ通話を使用する。
これが、オンライン時代にあるべきコミュニケーションの形です。

「じゃあ、どこまでがテキストでどこからがビデオ通話なんだ?」という疑問もあるかと思いますが、それは別途noteにまとめる予定です。

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テキストで完結させる努力を

もちろんビデオ通話で話すことは必要ですし、テキスト100%になるとも思っていません。

ただ、コミュニケーションをテキストで完結させる努力はしたほうがいいと考えています。

ビデオ通話で話していることの中にも、テキストで済ませられることが多く潜んでいます。
しかもそれは、ビデオ通話の中では気付くことができません。

だから、話したくなる衝動を我慢してテキストで完結させる努力が必要なのです。
そうすることで、「あ、ZOOMしなくてもよかったじゃん」と感覚的にわかってきます。

さらに言うと、この「テキストで済ませるかどうか」は、自分や組織の生産性に大きく関わってきます。
ビデオ通話が多い組織は、作業の止まる時間が長い組織ということになり、全体の生産性が下がってしまいます。
パフォーマンスの最大化の意味でも、コミュニケーションのテキスト化は必須になってくるでしょう。

もちろん、テキストコミュニケーションに慣れない人が多いのは理解しています。
しかし、社会のルールが変わろうとしているのに付随して、コミュニケーションのルールも変わりつつあります。
このルールにしっかりついていけた人や組織が、これからの時代を作っていきます。

だから、まずはテキストで完結させる努力を。

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