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【日記】学研の雑誌「学習」と「科学」|こどもの頃の日記から 35

197X年2月D日 水曜日

母が、まちがったせいきゅう書をなおしてもらうため、
学校へいった。

Terry と Mohan が先に来ていた。
母があいさつをすると、顔を赤くして、はずかしそうにうつむいていた。

今日もフットボール〔サッカー〕をした。
Terry があいてのゴールキーパー(Ovidiu という少しハンサムな子)の足を
ボールでつよくあてた時、かれが「アオー」といったので、
「どうした? おれたか?」とふざけていた。

私がプッとふきだすと、
「アハハ…」と私の方をむいて、さっぱりと気もちよくわらった。
その時ものすごーくハンサムなかれのかおに気がついた私は
しばらくほおをそめてうつむいていた。

私のおたんじょう会は三月にやろうと思う。
それまでには学しゅう〔雑誌の「学習」〕もきょうざいも
日本からつくだろうから、男の子たちをたくさんしょうたいして
ふろくのカメラで、Terry のハンサムなかおなどうつして、
とっておくつもりだ。

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Mohan はインド国籍。Ovidiu はルーマニア国籍だった。

仲良しのクラスメートたちに invitation card を出して
家で開くバースデーパーティーに招くのは重要イベントだったが、
私の誕生月は夏休みなので、母と相談し、
日本の「おひなまつり」に合わせて
3月にパーティーを開くことにしてもらった。

この日記を書いた翌月に実際にパーティーをして、
私は着物を着て、ひな人形が飾ってあるが、
スナップ写真には男子は一人も写っていない。

女の子のお祭りだからという理屈で男子を招かないように
母に言われたのかも知れないが、記憶がはっきりしていない。

雑誌の「学習」は、学研から当時出ていた学習雑誌で、
日本に住む祖父母がウィーンに送ってくれていた。

付録がいつも楽しみだったが、この日記を書いた少し前に
次に届く付録に簡易カメラがあるという予告に胸を躍らせていた。
これは「科学」の方の付録だったかもしれない。

実際に届いてみると「カメラのしくみ」を学ぶために作られたもので
本物のカメラと同じように撮影できるようなものではなかったが。

父にせがんで、父のカメラを手にして、景色や人を撮影するのが
大好きな小学生女子だった。

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