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【2021年5月】マーケティング注目トピックまとめ

みなさんこんにちは、すみです。

早いもので、5月が終わり6月に入りました。

今回は5月のマーケティング注目トピックについて振り返りたいと思います。

クリエイターマネタイズ機能

3月末から5月にかけて、SNSなどのプラットフォームにクリエイターマネタイズ機能が続々と実装されています。

5月も4月に続き様々な機能が発表されました。

Twitter
・Twitter、有料スペース「Ticketed Spaces」をもうすぐローンチ
・Twitter、クリエイター課金機能の「Tip Jar」のテスト開始

Youtube
・Youtube、記者向けのジャーナリズムプログラムを2つ作ると発表
・Youtube、Shortsのクリエイターに1億ドルの資金提供をする「Youtube ShortsFund」を発表

Clubhouse

・Clubhouse、50作の音声番組に製作費を支払う事が決定

Instagram

・Instagram、リールの収益化機能「bonuses」を開発中

Twitterのスペース(オーディオルーム)を有料化した「Ticketed Spaces」、クリエイターへの投げ銭機能の「Tip Jar」、Instagramのリールから収益を得る「bonuses」などはユーザーからクリエイターへの直接課金タイプのもので、以前から他のプラットフォームでも導入されていた想像しやすいクリエイターマネタイズ機能かと思います。

今回気になったのは、Youtubeやclubhouseなどプラットフォーム側からクリエイターへ支援するタイプのマネタイズ方法(クリエイターファンド)が先月よりも多くなったということです。

このような、クリエイターへのプラットフォーム側からの直接支援が進んでいる背景には、競合にユーザーを取られないようにクリエイターを抱え込む目的がある可能性があります。

プラットフォームの各社は、ストーリーやオーディオルームなどの機能をお互いにコピーしあっており、それぞれのプラットフォームで機能面での違いがあまりなくなってきました
似たような機能が実装されているということについて、こちらの表に分かりやすくまとめられています。

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出典:Social media companies all starting to look the same

そこで重要になってくるのが、プラットフォーム上で楽しいコンテンツを提供してくれるクリエイターです。
クリエイターがいなければ他のプラットフォームにユーザーが取られてしまうかもしれないので、優秀なクリエイターを支援し楽しいコンテンツを提供し続けてもらおうと考えていると思われます。

また、このような機能のコピーはマネタイズ機能でも見られます。
この表は、プラットフォームごとに実装されているマネタイズ機能をまとめたものです。

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出典:Tech giants have all become creator companies

こちらからわかるように、チップやクリエーターファンドなどの収益化プログラムも各社で実装が進んでいます。

このようなクリエイター向けの収益化プログラムは今後も増えると考えられます。また、それによってクリエイターを中心とした経済圏「クリエイターエコノミー」が形成されて、社会全体で収益化の構造が大きく変わる可能性もあるので、今後も要チェックです。

若者のメディア利用傾向

5月は若者のメディア利用の傾向がわかる興味深いデータもいくつかありました。

全体を通して、Z世代以下の若者はTikTokの利用率が高く、TVやFacebookなど昔からあるメディアやSNSの利用率は低いことがわかりました。

こちらは、年代別にSNSの利用率をまとめたグラフです。
20代以上の世代とは違い、10代ではTikTokがFacebookの利用率を上回る結果になりました。

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出典:利用率トップSNSはLINEながら、他SNSは年齢層で大きな差。10代ではTikTokがFacebook超え【ドコモ・モバ研調べ】

では、10代のユーザーはFacebookを知らないのかというとそうではなく、「知っているけど使っていない」という層が60%以上を占めています。

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出典:10代・20代のFacebook利用、10代は「そもそも使ったことがない」人がほとんど【SheepDog調べ】

Z世代以下の傾向では、SNSだけでなくテレビの視聴にも違いが見られました。

こちらのデータによると、10代〜20代の半数がほぼテレビを見ていないということがわかりました。

【10代〜20代のテレビ視聴率】
■ 10~15歳  56%(22%減)
■ 16~19歳  47%(24%減)
■ 20代    51%(18%減)

出典:10~20代の約半数、ほぼテレビ見ず「衝撃的データ」

こういったZ世代以下の傾向は、企業のインフルエンサーマーケティングに影響を与えています。

こちらは、アメリカの大企業と広告代理店にインフルエンサーマーケティングの予算をどのプラットフォームに使うかを調査した結果をグラフにしたものです。

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出典:TikTok’s Pandemic Popularity Got Advertisers’ Attention, New Data Shows

こちらのデータからわかる通り、プラットフォームとしてはInstagram、Facebookについで、3番目にTIkTokが多い結果になりました。
また、昨年度と比較した増加率が非常に高く、52%成長しています。

マーケティング全体として見た結果はInstagramやFacebookの方が予算額が多い結果になりましたが、こちらの記事からは特にZ世代をターゲットにするブランドではインフルエンサーマーケティングでTikTokを重要視する傾向があることがわかっています。

コロナの影響を受けたこともあり、TikTokは急成長を見せており、今後マーケティングに大きく影響を与えるプラットフォームになる可能性があるでしょう。

以上、5月のマーケティング注目トピックまとめでした!

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