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サンフランシスコの治安悪化とIT企業への影響

みなさんこんにちは、すみです。

アメリカのIT企業といえば、カリフォルニア州のサンフランシスコに位置するシリコンバレーをイメージする方は多いと思います。

ところが、最近シリコンバレーを離れる企業が増えてきています。
その背景には、サンフランシスコの治安悪化が影響していると言われています。

今回は、サンフランシスコの治安悪化とIT企業への影響についてお話ししたいと思います。


急激に悪化するサンフランシスコの治安

今、サンフランシスコの治安は急激に悪化しています。

こちらのツイートの動画のように、昼間のお店で堂々と万引きする人がいるほどです。

このように治安が悪化してしまった背景には、2014年にカリフォルニア州の住民投票で可決された法案があります。
この法案により、暴力性のない950ドル(日本円で10万円)以下の窃盗は、微罪扱いとなりました。

微罪とはいえ、罪にはなるので、カリフォルニア州のほとんどの地域では警察が出動して犯人は逮捕されることになります。

ところが、サンフランシスコは例外で、コロナのパンデミック以降、市当局が逮捕しないように警察に通達を出しているので、このような万引き天国状態になっているのです。

万が一逮捕されても、即釈放されることが多く、店側も介入しないようにしているので、企業の閉店や撤退も相次いでいるとのことです。


カリフォルニアのお金持ちがフロリダに移動

こういった治安悪化が影響し、お金持ちもカリフォルニア州(シリコンバレー)から離れ、マイアミに移動しているというデータがあります。

こちらのツイートのデータのように、フロリダに移動した富裕層が圧倒的に多い結果になっています。

また、フロリダはGDPも上がってきており、今はカリフォルニアが圧倒的に多い結果になっていますが、今後さらに差が縮まっていくと言われています。


IT企業の拠点、シリコンバレーの次はマイアミ?

カリフォルニアを撤退するのはお金持ちだけではありません。
IT企業もまた、カリフォルニア(シリコンバレー)を撤退しています。

シリコンバレーの次のテックハブ候補として今、最も注目されていると言われているのが、フロリダ州のマイアミです。

こちらのツイートのグラフは、LinkedInのプロフィールをもとに「ソフトウェアやIT関連の労働者の移動の変化が大きい都市」をまとめたものです。

こちらからわかるように、マイアミに住む人が最も増え、サンフランシスコが最も減っています。

ではなぜ、シリコンバレーの次はマイアミなのでしょうか?

TechCrunchの記事によると、以下の理由があげられています。

・国際的で多様性があり、ビジネスの現場では英語とスペイン語が使われる多言語な地域
・都会的な雰囲気があり、洗練されたアートや文化がある
・ニューヨークやロンドンのほとんどの有名レストランがマイアミに出店している
・有名な建築家たちによるビル群や庭園などがあり建築が魅力的
・海沿いの街が素敵
出典:新しいムーブメントが巻き起こる中、マイアミを目指すスタートアップが急増

多様性や文化、建築やビーチなどの街としての魅力が選ばれる理由のようです。

とはいえ、この傾向は最近出てきたばかり。
マイアミ以外にも、シリコンバレーの次の候補地として挙げられている地域はいくつかあります。
各都市の市長や政府関係者は起業家に「ぜひ私たちの都市に来てください!」とアピールしているようです。


以上、サンフランシスコの治安悪化とIT企業への影響についてでした!

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