木の芽が育つ様に…いくつもの選択肢の中、栄養を摂りながら働き続けるには……

当たり前に、なぜか働いている。

働かなければ食べていけないし、ぐーたらと過ごしてしまった休日の夜は罪悪感を感じる……

今、巡り合った"幼児教室のせんせいー"に辿り着くまでに沢山の「お仕事」をしていた。

思えば……
はじめて自分でお金を手にしたのは、高校生の飲食店でのバイト。
　
遊びに行きたいから〜洋服が欲しいから〜

ただ、そんな理由だった。

私欲のために働く。

東京に上京し、少し大人気分を味わった頃は
居酒屋さんで、仕事帰りのお酒に心委ねる人たち相手にせっせとウエイトレス。
少しの生活費稼ぎを伴っていたから、これが"働く"の第一歩だったのだろう。
お酒の匂いもタバコの匂いも、はじめは嫌悪感を感じながらも少しずつ慣れていき、いつの間にか全く気にならなくなる。

ただ、お金の為に……

生活のために働く。

その頃、私には夢があった。
"女優になること"
きっかけは、北関東で育った私は中学卒業した春、ミーハーに原宿に友達と遊びに来ていた時に、声をかかられた…
「芸能界に興味ありませんか？」

今思えば、田舎丸出しの小娘になんとなく声をかけたのだろう……
でも、それがきっかけ。
どこになんのきっかけがあるかはわからない。
そこから、夢が女優になったのだから……

でも、そう世の中は甘くはない。

芝居好きの仲間はいて、類は友を呼び…
友達の友達は皆ともだち🤝
一緒に、小さな舞台を借りて立ち上げ公演をしたり……
集まって稽古をしていても、
「あっ。バイトだ！行かなきゃ。」とバラバラになる。

働かなきゃ、好きなこともできない。

いつの間にか、少しの好きをやる為に大半を働く生活。

働く中での繋がりから、いつしか大手芸能事務所が経営するcafébarで働きながらほんの少しの女優業をやる事になった……
でも、無償だ！
人気ドラマのTVの端っこに少しだけ横顔が映る程度……
そして、大物女優の付き人になり……
これも、無償！

必死に働いても、お金にはならない。
好きなことをやるにはお金がかかり、働いても稼げない。

なんのために働くのか？

好きな事をやるために　動く。

少しの疑問と少しの不信が積み重なり…

夢を諦め、渡米。
アメリカの専門学校にて学校から授業の一環として派遣された旅行代理店で、またもや無償で働く。
日本人がアメリカの旅行会社で、航空券だの旅行の案内などをする…

職業訓練の様に、学びのための労働。

学ぶために働く。

帰国後、
人材派遣で勤めた会社に引き抜かれ、総務人事から中小企業の社長秘書へ昇り詰めた……

自分が働きやすい様に、取得できるスキルはどんどん学び、深夜まで働き…

スキルアップの為に、働く。

結婚退職して、子供も授かり…
でも、
"主婦“という仕事に厳しい元夫は、少しでも暇な時間に何かできる事があるのでは？と問うタイプで、

暇を見つけては、
パン屋で働いたり……
朝早くに、ポストに無料広告入れにいったり…

意地のために働く。

小学校給食をやる様になって
そんな頃から、子どもに携わる仕事が楽しくなり、
ベビーシッターや家庭教師をやりながら、幼稚園の課外教室…そして、幼児教室へ……

楽しみが仕事になっていった。

もちろん、
女で一人、二人の子供たちを養うために今、必死で働いでいる。
でも、幸運なことに、好きな事で働いでいる。

働くってなんだろう……

当たり前に、やっている事だけど
仕事は自分自身。
今まで生きてきた中で、得た「私」を作り上げた経験は、働いたから作り上げられた。

これから働く子どもたちに……

どんなことでも経験して、
たくさん働いて、
いろんな事を見たり聞いたり体験する。

そこから得られる物は大きくて
働く事は誰かのためでもなく、
今の自分がちゃんと"生きてる"ために。

もちろん。
その都度、辛いことだったり、愚痴もたくさんあるし、

でも、

働くって、活力なのかな。

ここから先、
まだまだ、働きます。

働くことが、無くなった時…
"なんだったのか"が分かる様な気がする。

まだまだ、これから……