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【ウクライナ戦況】11月9日。ロシア軍ハルキウで撤退か?|東部ではウクライナ軍が押される【地図で解説】

いつもお伝えしている方が動画休止してしまいましたので、
だれか地図で解説してほしいと思っていましたが、日頃調べているウクライナ戦況をお伝えします。
11/9に公表されたウクライナ軍参謀本部、戦争研究所のレポートを中心にまとめています。

#ウクライナ
#ロシア
#ヘルソン

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Wargaming.netはキーウ支社の従業員と家族を支援するとともにロシアとベラルーシから撤退し、ベオグラードとワルシャワにオフィスを開設し400名の従業員を受け入れると発表しました。

■関連動画

■内容

みなさんこんにちは。

今日もウクライナ情勢についてお伝えします。
ウクライナ情勢について知ることは、
東欧の経済情勢を知る上で重要です。

例えば、隣国ポーランドの状況とか、
欧州のインフレの状況など
今後の経済予測に役に立つものと思います。

以前は地図で紹介していたかたが
いらっしゃいましたが、現在休止気味ですので、
本家が戻ってくるまでは、簡単ですが、
日頃調べていることをお伝えします。

■まずは全般的な事柄です。

ウクライナ軍参謀本部によると、
昨日11月8日のロシア軍の損失は

兵士710名
戦車15両
装甲輸送車24両
砲9門
対空戦闘システム1機
航空機1機
UAV4機
その他車両19両

となっています。

一言でまとめると、
バクムトとパブリフカの周辺で
激しい戦闘が起きています。

ロシア軍は
マリンカで勢力をわずかに拡大しましたが、
あまりに死傷者の数が大きく、
ロシア軍の作戦は成功したとは言えません。

次に、ワグナーについて興味深い報告がありました。
戦争研究所によると、ワグナーは
ウクライナ東方、ドンバス地方で
領土獲得を主張しています。

これはロシアの領土ではなく、
自分たちの領土だと主張し、
ロシア軍と一線を画しています。

一方、ロシア軍は、
ワグナー部隊が占領したのではないと否定しています。

これまで、ワグナーはロシアが雇った傭兵との認識でしたが、
どうやら自分たちの領土を獲得しようと
している野心が見られます。

■それでは、各地域の戦況です。

●ウクライナ北東部 ハルキウ州方面

本日は、この方面で
大きな動きはありませんでした。

ロシア軍は、ヤンピリの森林地帯を抜けて
ウクライナ軍の陣地を攻撃しましたが、
ウクライナ軍に見つかり攻撃は撃退されました。

ロシア軍は昨日に引き続きピロホリフカ近くの
ウクライナ軍陣地を占領しようとしましたが、
失敗に終わりました。

●ウクライナ東部 アルチェモフスク(バフムト)方面

バフムトの北、ソルダーでは、
ウクライナ軍とロシア軍の戦闘が続いています。

ロシア軍は、バフムトの南、
イバンンヘラド、
オピトネ、
クリシチフカ、
アンドリフカの地域で
ウクライナの防衛線を突破しようと攻撃を試みました。

このうち、オピトネ、
クリシチフカ、
アンドリフカの攻撃はウクライナ軍が撃退しました。
オピトネはウクライナ軍の陣地として
戦況図を変更しました。

一方、イバンヘラドでは、
引き続き両者の戦闘が続いています。
ここはワグナーの部隊が入っているとの情報があります。

ロシア軍はマヨルスクで前進しようとしましたが、
ウクライナの防衛線にも阻まれて攻撃は撃退されました。

●ウクライナ南東部 ドネツク州

・ドネツク北部
ロシア軍は、クラスノホリフカ付近で
ウクライナ軍の戦線を突破しようと前進しましたが、
撤退しました。

また、ヴォジャネ地域でのロシアの攻撃は、
ウクライナの守備隊によって撃退されました。

・ドネツク南西部

ロシア軍はマリンカの北に進撃し、
町の北の郊外を部分的に占領しました。

ウクライナ軍はノボミハイリフカに対する
ロシアの攻撃を撃退しました。

パブリフカでは、ウクライナ軍が防衛にあたりましたが、
ロシア軍は多大な犠牲を払い、町の郊外まで進出しました。
ここでは戦闘が続く中、状況は刻一刻と変化しています。
戦況図は更新しました。

●ウクライナ南部 ザボリージャ州

この方面では散発的な砲撃が
行われているとの報告がありますが、
戦況に大きな変化はありませんでした。

●ウクライナ南部 ヘルソン州

ウクライナ軍の参謀本部は、
シフリフカ近くのバシュリフカのウクライナ軍陣地に
ロシア軍の砲撃があったと報告しました。

ロシア軍は、インフレツ川の背後に撤退し、
追撃をされないように砲撃を行ったものと考えられます。

シフリフカではロシア軍が撤退したとの情報が出ましたが、
確認は取れていません。

■その他

ロシアの地方政府は、
連邦政府からの予算を溜め込んでいることから、
兵士の反発を招いています。

例えば、ロシアの連邦政府は
128億ルーブル(約300億円)を
入隊時のボーナスとして支払ったものの、
地方政府は入隊者に十分に支払いませんでした。

チュヴァシ共和国とチェリャビンスク州では、
支払いがなかったことから兵士の間で反乱が起きました。

また、
サンクトペテルブルクの第76近接空挺攻撃師団の志願兵は、
以前は精鋭部隊でしたが、動員兵が入ってきたことにより、
報酬が10万ルーブルから
半分の5万ルーブルに減らされた報告があります。

いわゆる「釣った魚に餌をあげない」状況となりました。

今日は以上です。

ご視聴いただきありがとうございました。

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