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【6月4日】プーチンの側近 敗戦を悟る【ウクライナ戦況図】ロシア 裏切りと粛清に恐れる政権幹部【最新】そのとき●●を図る|最前線はマリンカに移る

みなさんこんにちは。
最新のウクライナ情勢について
お伝えします。
ロシアがキーウに侵攻してから
465日、
この動画では、
きょうの戦争研究所のレポートなどをまとめて、
地図を使っていち早くお伝えしています。
そのため、
地図の記号は簡略化しています。
最近は午後6時頃に公開しています。
過去の動画も、
再生リストからあわせてご覧ください。
■まずは全般的な事柄です。
ウクライナ軍の参謀本部によると、
この日ロシア軍の損失は、
兵士560名
戦車10両
装甲戦闘車12両
砲32門
多連装ロケット7両
防空システム7基
ドローン28機
巡航ミサイル15発
その他車両32両
となっています。。
■この日のニュースを簡単にお伝えします。
YouTubeのチャプターで
必要なところを見ることもできます。
1番目
ワシントンを拠点とする政治学者で、
元モスクワ戦略研究センター所長、
アンドレイ・ピオントコフスキーは
ウクライナのテレビに出演し、
プーチン大統領の側近の中には、
すでに「戦争の敗北を悟ったグループがいる」と
指摘しました。
しかし、
そのグループの最大の関心事は、
敗戦となった後、
またはプーチン政権が終わった後、
自分たちの権力と財産をどのように維持するか?
ということで頭がいっぱいだと言います。
そして、敗戦後のロシアには、
プーチン政権に近い人物への報復、
支配階級への報復が待っているといいます。
その例として、
先日のモスクワの
高級住宅地へのドローン攻撃を、
「陰で喜んでいる人は多い。
そのような人たちは、
すでに敗戦を知り、
敗戦後の自分の財産を守る方法について
行動し始めている」と強調しました。
反対に、
プリゴジンをはじめとして、
ロシアの勝利を確信している人々の中にも、
「ロシアが勝てない可能性にうすうす気づき、
自分の権力と財産を守るために
必要な行動をとっている」と指摘しました。
ロシアでは結局、
「自分の権力と財産が大事」と
言うことのようです。。
2番目
ロシア国防省は
軍事力を強化することを発表しています。
ロシアでは今年末までに、
モスクワと
レニングラードの2つの軍管区を新たに創設し、
陸軍と空軍を統合した、
5個師団と26旅団を
編成することを表明しています。
ディフェンスエクスプレスでは、
それが現実的に可能かどうか
検証しています。
それによると、
通常の1つの自動車化ライフル旅団の規模は、
兵士4200人、
戦車41両、
装甲戦闘車171両、
砲44門、
多連装ロケット18両で構成され、
訓練を抜きにして、
人員と装備だけそろえるとしても、
1つの旅団で6ヶ月、
20旅団では10年かかると計算しています。
また、
この旅団のうち6つはヘリ旅団で、
1つの旅団につき必要なヘリは48機、
全部で288機必要ですが、
ロシアのヘリコプターエンジンの生産台数が
年間200台、
1つのヘリコプターに
2機のエンジンが搭載されることから考えて、
創設には
少なくとも3年かかるとしています。
またそれ以前に、
ウクライナ戦争で多くの装備が失われ、
例えば、
失われた航空機を補充するのには
20年かかるなど、
結局、
かけ声だけで終わる可能性が
きわめて高いと結論づけています。
3番目
ウクライナの情報総局は、
将来的にロシアでのクーデターが起きることが
現実的であると考えています。
この日アンドリーユソフ報道官がテレビに出演し、
「ウクライナ戦争でロシア軍が弱体化し、
ロシアに占領された領土が
ウクライナによって回復された場合、
モスクワで内戦が起きる可能性がある」と
述べました。
その理由として、
「ロシアはウクライナに、
多くの兵力を投入してきているため、
ロシア国内の治安を強化するリソースが
ほとんどない」と述べました。
その例としてユソフ報道官は、
「ロシア領内を襲撃している
ロシア義勇軍と「ロシアの自由」軍団に対し、
ロシアは適切に対応できていない。
有能な警察官はウクライナで戦い、
ロシアにいる警察官は、
みんな太鼓腹のしか残ってない」と指摘しました。
■それでは、各地域の戦況です。
●北東部 クピャンスク方面
○国境方面
ワグナーのプリゴジンはこの日、
「ワグナーがロシア国民を守るために、
国防省が本来おこなうべき国境防衛を、
ワグナーが引き受ける」と示唆しました。
また、
「ベルゴロド州を守るためには、
国防省からの依頼や許可を
待つつもりはない」とも言いました。
戦争研究所の分析では、
ワグナーがバフムトから撤退した現在、
プリゴジンが再び注目を集めるために
発言した可能性、
ロシア国防省を飛び越えて
プーチン大統領を安心させ、
大統領との関係を
アピールする狙いがあると指摘しています。
さてこの日、
この方面で戦況図に影響のある情報は
ありませんが、
SNS上の映像を見る限り、
ロシア義勇軍と「ロシアの自由」軍団は
引き続き活動を継続しています。
ロシア軍は治安の維持に失敗し、
破壊、略奪など発生している様子です。
また、民間の施設に砲撃があり、
女性2人が死亡し、
民間人2人が負傷しました。
この砲撃については相反する主張があり、
ロシア側ではウクライナ軍の砲撃といい、
義勇兵の集団では
ロシア軍が砲撃しているといい、
ロシア軍が住民のことを何も考えず
自国に砲撃していると主張をしています。。
○クピャンスク方面
この方面のロシア軍、
西部軍管区は約5万人の規模で構成され、
装甲車両は一部の部隊にしかなく、
ほとんどは
動員兵で軽武装の歩兵となっています。
さて、
マシュティフカでは
引き続きロシア軍がその歩兵で突撃をおこない、
地上戦となっていますが、
この日は戦線は膠着しています。
ロシア軍は
クピャンスクを攻略するために、
クピャンスクとノヴォセリフスケを結ぶ
高速道路R07号線を狙っている可能性があります。
また、
ロシア軍はウクライナ軍を攪乱するため、
オスキル川を渡河し、
ドボリチナに攻撃を仕掛けています。
ドボリチナとクピャンスクの間には
高速R79号線があり、
ロシア軍はここも押さえようとしている
可能性があります。
○スバトベ・クレミンナ線
ノヴォセリフスケとクゼミフカでは、
双方が攻撃を行いました。
まず、
ロシア軍はノヴォセリフスケに攻撃し、
ウクライナ軍の参謀本部によれば、
この日はウクライナ軍が撃退したとしています。
また、
ロシアのミルブロガーは、
ウクライナ軍がクゼミフカを攻撃し、
ロシア軍が反撃したものの、
ウクライナ軍の増援が到着し、
再度攻撃して
ロシア軍を後退させたとしています。
先ほどお伝えしたように、
この場所は
クピャンスクにつながる幹線道路上にあり、
ロシア軍にとっては
スバトベからの補給線となるだけに、
この道路を巡って争いとなっています。
情報が整理できれば、またお伝えします。
また、この日ロシア軍は、
マキイウカに攻撃を行いましたが、
この攻撃はウクライナ軍が撃退しました。
○シベルスク周辺
ウクライナ軍の参謀本部によると、
この日もロシア軍は、
ビロホリフカに攻撃を仕掛けましたが、
この攻撃はウクライナ軍が撃退しました。
また、この日ロシア軍は、
スピルネに攻撃を行い、
ウクライナ軍も応戦しましたが、
複数の情報を総合すると、
ロシア軍は
スピルネの北側に進出した可能性があります。
その部分を係争地として修正しました。。
●東部 バフムト方面。
この日の天気は、晴れ、最低気温10度、最高気温24度。
今日の天気は、はれの予報。
5日頃までは晴れの日が続き、
その後天気はゆっくりと下り坂になるようです。
ワグナーのプリゴジンはこの日、
ワグナー部隊の99%が
バフムトから退去したと述べました。
また、イギリス国防省の定期レポートでは、
ワグナーの撤退に伴って、
ロシア軍の第76、
第106空挺部隊が
この方面に到着したと報告しています。
ただ、空挺部隊と言えば
通常は軍の中でも精鋭ですが、
これらの部隊は
これまでの戦闘で損耗が大きく、
動員兵により補充されたため
劣化していると指摘しています。
一方で、
ハンナマリヤール国防副大臣はこの日、
バフムトからワグナーは
完全に退去していないと報告しています。
残ったワグナーの部隊は、
引き継ぎで到着したロシア軍の
正規軍の兵士を訓練していると述べました。
ロシアのミルブロガーは、
ロシア軍は
6月5日から攻撃活動を再開するだろうと述べています。
この方面で地上戦の報告は1つだけで、
この日ロシア軍は
イワニフスケの方向に攻撃をしましたが、
この攻撃はウクライナ軍が撃退しました。
●南東部 ドネツク州
ドネツク州の戦況についてお伝えします。
いくつかの情報によると、
ロシア軍は戦闘の中心を
バフムトからマリンカに移した可能性があります。
ウクライナ軍の参謀本部によると、
この日ロシア軍は、
マリンカ、
その東のオレクサンドリフカに攻撃をしました。
攻撃は14回ありました。
複数のソースによると、
マリンカでは、
ロシア軍は北の郊外でわずかに
支配地を拡大させている可能性があります。
その部分を係争地として
戦況図を更新しました。
オレクサンドリフカに関しては、
ひょっとしたらウクライナ軍が
マリンカの後方を
攻撃している可能性がありますので、
続報を待ちたいと思います。。
また、ロシアのミルブロガーによると、
この日ウクライナ軍は、
ブフレダールの東のヴォロディミリフカ、
さらにその南の
ヴォルノバーハに攻撃を開始したと報告しています。
本当であれば目に見える
反転攻勢の開始の可能性がありますが、
戦況図でみても
いきなりそこまではないようにも思います。
これも続報を待ちたいと思います。
●南部 ザポリージャ州およびヘルソン州
メルトポリのこの日の天気は晴れ、最低気温13度、最高気温24度。
今日の天気ははれの予報。
こちらもしばらく晴れの日が続きそうです。
この日、
ロシア占領下のベルジャンスクと
メルトポリで爆発の情報がありました。
原因は不明ですが、
ロシア軍の防空部隊が
活動したとの情報があり、
ウクライナ軍のミサイル攻撃の
可能性があります。
一方、
この日この方面では
戦況図を変更するような
地上戦の報告はありませんでした。
■その他
この日、プーチン大統領の出身地、
サンクトペテルブルクで争乱が発生しました。
YouTubeではそのままお見せできませんが、
映像では、
治安維持部隊に対し住民が投石などをおこない、
対応した警官が後退している映像が映っています。
ロシアでは、
国内の治安維持が
困難になっている可能性があります。
冒頭のニュースでお伝えしたように、
今後このような動きが広がる可能性もあります。
今日は以上です。
ご視聴いただきありがとうございました。

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