見出し画像

「映画グランツーリスモを観た」について

映画館で映画を観ようと思うと2,000円もする。高いわ。
なんで映画館側も会員になって5回観てくれたら1回無料にしたり、サービスデーを増やしてみたりと集客を図ろうとしているけど、もはやフラッと気軽に行ける場所では無くなりつつある。
ただ映画館の大画面と音響、4DXのような施設でないと魅力が半減する作品もあるので、観る側と同様に 作る側の(映画館に来てもらえるように)作り方も変わって行くのかな。

先日観てきた映画『グランツーリスモ』はモータースポーツを題材にしていることからも分かるように、絶対に映画館で見るべき作品だ。大音響のエキゾーストノートを身体で味わうには家のテレビ画面では容量が足りないだろう。

映画グランツーリスモを観たのだが…

オーランドブルームがいい感じのオジさんになっていた

ストーリー
ドライビングゲーム「グランツーリスモ」に熱中する青年ヤン・マーデンボローは、同ゲームのトッププレイヤーたちを本物のプロレーサーとして育成するため競いあわせて選抜するプログラム「GTアカデミー」の存在を知る。そこには、プレイヤーの才能と可能性を信じてアカデミーを発足した男ダニーと、ゲーマーが活躍できるような甘い世界ではないと考えながらも指導を引き受けた元レーサーのジャック、そして世界中から集められたトッププレイヤーたちがいた。想像を絶するトレーニングや数々のアクシデントを乗り越え、ついにデビュー戦を迎える彼らだったが……。


映画『グランツーリスモ』はレースゲームを題材にした作品ということで、それは地雷臭しか感じておらず、当初は観に行く気はさらさら無かったが、ネットでの評価が予想に反して上々だったので一応観ておくかとなった。
PlayStationのグランツーリスモは一作目から遊んでいるし、(今はそれほど熱心ではないけれど)F1を含めモータースポーツは学生時代からずっと追っている。
サーキットでのレース観戦や、サーキットでの走行会にも何度も行っているので一般の人よりも車やバイク、レースに関しての知識はかなりある方だと思っている。

先にこの作品の観終わった後の感想を言うと「大味過ぎんか?」です。

いくら脚色された映画とはいえ、現実を基にしたストーリーなのだからもうちょっとリアリティを追求してもよいのではないでしょうか。
たぶん監督は実際に自分でチケットを買って、朝早くから都市部から離れたサーキットに行って、とても快適とは言えない観覧席からレースを見たことなどないのだろうと思わせる。
モータースポーツ好きの人が観たら色々とツッコミを入れたくなるような場面が多すぎて悶々としてしまうのではないだろうか。
ただレースシーンの迫力は凄く良いし、分かり易いストーリーは上映時間中に頭を悩ませることもない。
でもこれって結局「The アメリカ映画」だよな。
2001年のスタローン主演『ドリヴン』と同じ匂いがしたぞ。でも同じモータースポーツを題材とした『ドリヴン』は無茶苦茶な低評価をされたけど、振り切り具合が半端ないのでアレはアレで映画史に残る作品だ。

繰り返しになるが映画『グランツーリスモ』は映画館で観るべき作品だ。ただどの層をターゲットにした映画なのかが不明すぎる。
誰かに観るのを勧めるかと言われれば勧めることは無い。時間も2,000円も貴重だしね。

アレな映画に名を残す『ドリヴン』

思うこと…

・山内さん役は山内さんでよかったんじゃない?
・ゴール判定が写真で判断って競馬かい!
・なんの実績もないレーサーが膨大な契約金が貰えるわけないだろ
・ランボルギーニのお金持ち坊ちゃんがレース中実際にあんな行為をしたらペナルティどころかライセンス停止でしょ
・FIAのライセンスって何?
・なぜ必要も無い恋愛要素を入れたくなるのか
・WEC車両の車高が高すぎない?
・レース中に手取り足取り無線で指示するもんでもないだろ
・GTレースレベルのチームが常にプライベートジェットで移動ってさぁ
・なぜ空港でレース車両をお披露目するの?
・GTレースでサーキットの観客席が満席ってどこの世界線だ?あと前方の席はコースを見渡せないのであまり人は居ないのが常識
・主人公はレーサーになるのが夢と語っていたが、ライセンスと車さえあれば誰でもレーサーになれるのよ

この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?