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私がフリーを続ける3つの理由

脚本家・壽倉雅(すくら・みやび)でございます。

仕事をするうえで、多くの方が会社や団体、事務所など何かしらの組織に所属していると思います。

しかし私は、仕事上ではどこかの事務所に所属したことが一度もありません。何故私が、組織に所属をせずにフリーを続けているのか、その理由を3つ、書き記したいと思います。


その1……思想が偏ってしまうから

私は以前、個人的に地域団体など様々な組織に属していた頃がありました。それなりの組織で、所属している会員と呼ばれる人たちは数多くいらっしゃいました。
5年ほど私は様々な組織に属していたのですが、今はどの団体にも属していません。属しているメリットがなくなったのが、脱退した理由の1つでもありますが、一番は見出しもあるように『思想が偏ってしまう』のが1番の理由でもあります。

『思想』と書くと、ちょっと大げさに聞こえてしまいますが、要するに団体組織の会員という当事者になっていると、世間一般の目からのズレに気づかないということです。
団体組織の会員の一人であると、洗脳とまでは言いませんが、その団体組織の行いの全てを正当化してしまい、感覚が麻痺してしまうのです。「これぐらい当然」と思ってても、世間では「え、そんなことしてるの」となってしまうのです。
団体組織を抜けて、現在第三者目線で考えると「何でこんなことしてるんだろう?」と思うことがあります。会員になっている間は、全くそんなこと気づきもしませんでした。
これが『思想が偏ってしまう』ということです。

その2……自由が利かなくなる

団体組織に入っていると、それぞれ独自のルールや規則というものが存在します。私としては、ルールや規則を守りたくないというわけではありません。
ただ、不思議なルールや規則、根回し、謎の上下関係や縦ラインや横ラインという組織図的なものが苦手なのです。

多分こういうタイプは、会社組織では煙たがられる存在なのかもしれないと、自分でも思います。
中学や高校の時、「え、何でこんなルールあるの?」と思う経験が、皆さんにはあるでしょうか。当時の私は、学生だからという理由で、「存在する規則やルールを守るのは当然」という考えでしたし、規則やルールを破るような者はロクでもないと思っていました。

ですが、いろんな人と出会い、様々な経験をすると、「え?」と思うような規則やルールに、純粋に従うことが本当に良いのかと考えるようになりました。「あれもダメ、これもダメ」「あれはするな、これはするな」と縛り上げるようルールや規則なんて、モチベーションを下げる足枷にしかならず、自由が利かなくなるのはやはり厳しいものがあるかなと。

その3……利益を持っていかれる

おそらく、一番フリーで続けたい気持ちは、これに対する拒絶反応があるからかもしれません。様々な団体組織に属していた頃、私がどれだけ時間や労力も費やしたところで、大した利益にもならないし、中には無償だったときもあります。

事務所所属経験そのものはなくても、中にはマージン比率が非常に高く、利益のうちの半分以上が事務所に、自分の懐にはそれほど入らないケースを聞いたことがあります。
確かに、事務所に所属していれば、経理やマネージメントは社員が担当してくれて、自分は自分の仕事をすれば問題ないでしょう。

普通の会社組織ならば、自分が働いけばその分だけ会社から給料をもらいますが、我々エンタメ業界は事務所所属という独特のスタイルです。
自分が取ってきた仕事で、自分が稼いだものを、マージンとして取られることが、どうも私の中では腑に落ちず、納得ができないのです。

利益をもっていかれるぐらいなら、フリーを続けるのが1番だと私は思っています。


以上が、私がフリーを続ける3つの理由でした。
考えが変わらなければ、私はこれからも、ずっとフリーを続けるでしょう。

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