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そもそも創業社長とは非組織的な人なんだ

会社がある程度大きくなると自然と社長に求められるものも増えてくる。最初は事業を育てるだけで良かったのが、外部パートナーも増え、社員も増え、投資家のご機嫌もとらないといけない。単に事業の課題解決だけしていればいいというフェーズは意外と長く続かない。

「社長の器が会社の器」説は正しい

やはり会社(事業)を大きくしたかったらあらゆる側面から組織を強く(大きくではない)しないといけない。そのためには社長のマインドがまず変わらないといけないんですが、ついつい現場に口出ししてしまう社長が多い。この頻度を少しずつでも減らしていかないといけない。「社長が動いて10の成果を上げる」より「社員3~5名で10の成果をあげる」くらいがちょうど良いのである。逆に社員でもまわる仕組み、ビジネスモデルを作り出すことの方が価値があると社長は理解すべき。故に器の小さい社長は他人に任せることが出来ず、すぐにアップラインがきてしまう。

非組織的だから新しい事業ができるし、社会的にも必要な人材

そもそも人間(動物)は危険回避をする、効率的に考えるために経験から考えたり、コンフリクトを避けるようにできている。一方で、世の中(環境、消費者ニーズ、競合など)は刻々と変化する。これは自然もそうである。強いものは環境に適応できるものであり、それはある意味過去の延長線上で考えないで変化を受け入れていくということもである。新しい事業とは得てしてパラダイムシフトから生まれる。そして、パラダイムシフトが起きるのは何かしらの意見や技術なりが少数派から多数派に切り替わる時におきます。つまりはマイノリティー側にそもそも居ないとパラダイムシフトが起きた瞬間にチャンスを掴めないということです。要はそもそも変わった人ということ。

創業社長が尊敬される私なりの理由

私が創業社長を尊敬する唯一の理由は変わった人が押し殺して組織人として振る舞っていることです。どれだけ我慢しているんだろう?といつも社長を支える立場を15年もやってくると頭が下がる思になる。ひとりの個人としてみれば、どうかと思う人も多いから個人的には付き合いたくないがビジネスマンとしては本当に役割に徹しているところが見習うところが多い。成長を前提にした資本主義では絶対的に必要な人材なのが社長だ。

広く自然界を見ても、同じ条件が継続することは絶対にない。どこかで必ず変化は起きる。ただ、生物単体でみれば長い歴史の一瞬でしかなく、その一瞬を生き抜く前提で動物も植物も出来ている。そう考えると創業社長とは突然変異でしかなく、再現性の極めて低いものだとつくづく思う。

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