イチロー物語〜茶番を大団円に〜
イチローさんが昨日引退を表明しました。
小、中、高と毎朝流れるスポーツコーナーで、イチローが打ったヒットを確認していた身としては、世代ドンピシャではありませんが心に来るものはあります。
本当に長い間お疲れ様でした。個人的には話し方も好きなので、また違う形での活躍を密かに期待しています。
さてさて、引退報道の陰でダンカンさんのブログが炎上していたようです。
以下にサイトを貼っておきますが、どうも引退試合を茶番だと言ってファンの琴線に触れたようですね。
※このブログの投稿の翌日に謝罪の記事もあげているみたいなので、良ければ併せて確認してください。
少し考え方が違いますが、僕はダンカンさんの気持ちが正直わかります。
実は私も開幕戦2試合を見ておらず、見る予定もありません。野球に少し詳しい人であれば、去年試合に出らず開幕戦に出場すると聞いただけで、「引退」の2文字が浮かびます。
直前のオープン戦で「ピッチャーの球が見えない」と、コメントしたことから分かるように、最早全盛期のバッティングは期待できないことは明白でした。
だから、ダンカンさんと同じように衰えたイチローが見たくないので、私は引退試合を見ていません。
また、ダンカンさんの様にもっと別の終わり方がなかったのかなと考えてしまいます。
しかし、ひとつだけダンカンさんの発言で違うのではないかなって思うことがあります。
それはイチローの引退試合を「茶番」と評したことです。
朝の報道番組で見たのですが、引退試合のゲームセットの後、多くのファンが涙ながらにイチローコールをしていました。
東京ドームは満員だったので、きっと3万人前後の人がイチローの引退試合に感動していると思います。
いや、現地に行けなかった日本人、アメリカ人を含めたらきっと10倍、100倍の人が感極まっていたでしょう。
引退試合はたしかに興行だったかもしれません。しかし、100万人単位が感動した試合が果たして茶番だったのでしょうか?
そもそも、見世物として作られた実在しないものを「茶番」と呼ぶのであれば、世の中の劇や映画はほぼ「茶番」でしょう。
でも、そんな茶番でも役者の演技や物語の内容で「傑作」に作り変わるものでしょう。
個人的に沢山の「傑作」に携わってきたダンカンさんだからこそ、このイチローの物語を茶番と評して欲しくなかったです。
イチローの功績はプロ野球、メジャー、WBCどれも僕たちを感動させるものでした。
だから、今回の「イチロー物語」はスタンディングオベーションの大団円ということでいかがでしょうか。
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