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【高配当株投資】長期米国債ETFのEDV、TLTの短期投資戦略


はじめに

 長期米国債ETFの説明などは前回の記事をご参照ください。今回は短期的な投資戦略を記載していきます。先日、FOMCや雇用統計が発表されました。一時はインフレの再燃懸念から、さらなる利上げがあるのでは?という観測までされました。市場はかなりタカ的となっていますが、ここにきてFOMC後のパウエル議長の会見が、思ったよりもハト派であったこと、また雇用統計の結果が予想よりも少し下振れしたことから米国債の金利は下落へと転じています。結果、短期的に長期米国債ETFが反発しそうなのと、長期的にみても、やや底打ち感があるので買い場ではないかと考えています。

5月FOMCでは6会合連続で政策金利を据え置き

  • 政策金利は、5.25~5.50%で6会合連続で維持となりました。

  • 6月よりQTのペースを600億ドル/月から250億ドル/月へと減額される予定となりました。

  • パウエル議長会見では、利下げはデータ次第としながらも、予想よりも時間がかかりそうとの見方となりました。また今後インフレが再燃し利上げとなる確率は低いとの発言があり、全体的にはハト派よりと市場には受け止められました。

5月3日発表の雇用統計は予想を下振れる結果

  • 4月非農業部門雇用者数変化(前月比)は、予想:24.3万人に対して、結果:17.5万人となりました。

  • 4月失業率は、予想:3.8%に対して、結果:3.9%となりました。

  • 4月平均時給(前月比)は、予想:0.3%に対して、結果:0.2%となりました。

  • 4月平均時給(前年同月比)は、予想:4.0%に対して、結果:3.9%となりました。

 予想に対し雇用、賃金は減少傾向となりました。5/3の市場では、金利低下し、株高となりました。

テクニカル的な投資戦略

 TLTとEDVは同じような動きをするため、EDVの日足チャートを確認していきます。68ドル~69ドル付近で、もみ合いが続きましたが、ここにきてMACDはゴールデンクロスしており、RSIも50近辺まで上昇してきています。短期的な買いシグナルは出ています。75ドルに節目がありますので、そこをターゲットに上昇していくのではないかと予想しています。

Trading Viewより引用

 長期チャートである月足も確認していきます。昨年の12月にMACDはゴールデンクロスしましたが、そこからやや下向きになろうとしています。ここで持ちこたえて、81ドル付近を抜ければダブルボトムとなります。現状以上にEDVが低下するとしたらインフレの再燃かと思いますが、その可能性は現時点では低くなっています。やはりこの辺が、長期的に見ても買い場となる可能性が高いと考えています。

Trading Viewより引用

まとめ

 金利は予測できませんが、流石にそろそろ底打ち感はありそうです。今から分散してEDVを購入していき、配当(金利)収入を得ながら2~3年程度保持出来れば良い結果になると考えています。ただ気になるのは為替の影響です。長期視点であればあまり気にする必要がないと思っています。もちろん短期売買だと為替でマイナスになってしまう可能性は大いにあります。お勧めは、ドルで保有しておき使う時だけ円に戻した方が効率的と考えます。違う米国の銘柄に投資する際もドルでそのまま購入ができます。筆者は米国株の売買は一度ドル転したら外貨決済で行っています。参考になれば幸いです。

※投資は自己責任となります。
 
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