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フリーランスは常に片手をあけておくべき理由

少し前のことだけれど、とある仕事をきっぱりと断ってみた。詳しくは言わないけれど、端的に言えば報酬も担当者とのやり取りも、フィーリングも含めどうも、うーん......というところだった。今思えば逆になんでその仕事はじめたん?って突っ込みたくなるような感覚になる。

そのクライアントワークを辞めた瞬間に、多方面から新たな仕事依頼の連絡がきた。フリーランスって本当に不安定な働き方ではあるけれど、空いたスペースにタイミングよく仕事が入るって本当にあるんだなぁと学んだ。

というより、やりたい仕事を入れるためには「あらかじめスペースを空けておく」感覚が大事なんだなと思うようになった。

両手いっぱいに荷物を持ったうえで、新しい荷物は持てない。常に片手をあけておけば、いざというときに新しい荷物をピックアップできる。

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手帳にびっしり予定を書いて安心する人がいるらしい。ぼくは逆で、仕事のスケジュールが埋まっているとソワソワしてしまう。いや、たしかに嬉しいことなんだけど。「仕事はそこそこあるけれどまだまだ新規の予定が入り込むスペースがある」くらいの感じが一番心地よい。

そしてフリーランスになって思うことは、やっぱりタイミングや時の運が大事ということ。「これ、できますか?」「〜をみてご連絡しました」「〜企画をやってみませんか」と、連絡をいただける時にすぐGOサインがだせるかどうか。

いまのところ、やりたい仕事においてはダブルブッキングすることなく、いい塩梅でぽつぽつとスケジュールが埋まっていく。

それでもやっぱり、不確定要素が多すぎるのがフリーランス。

年功序列も終身雇用も終わった
会社員のメリットは少なくなった
個の時代になる

なんてよく言われているけれど、やっぱり会社員のメリットってものすごい大きいよな〜と客観的に思う。毎月固定の決まった収入がある安心感は何よりもいい。

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将来の不安に駆られたとき、ぼくはよく夜道を走る車をイメージする。夜道を照らすヘッドライトは、前方50メートルほどを照らしている。ゴールの目的地まで一気に照らさなくても、常に走りながら前方50メートルを照らし続けることで、ずっと走っていける。

ゴールまでの道のりは見えていなくても、「ちょっと先」を照らすライトがあればいい。毎日毎日、ちょっと先を照らし続けることで、いつかゴールにたどり着ける。長いこと走っていれば、いずれ太陽が昇ってくるかもしれない。そうなったらもう、ヘッドライトの灯りをつけなくてもどこまでも走っていける。

太陽が出るまでは、「ちょっと先」を照らすヘッドライトをつけ続ける。

とにもかくにも、継続は力(なり)。だなぁ。

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