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映えるには「コスプレ」か「筋トレ」か

私が好きなアーティストさんのひとりに、井上諒さんという方がいます。
なかでもイチ推しなのが、「鳥獣戯画ジム」です。

https://youtu.be/_ku2ynqTrYw

来月のパーティーに向けて、着ていくドレスがない! というピンチから始まり、徐々に話の本質が変わっていきます。
そして、パーティ当日になると、もはや「ドレスもいらない」状態になっているというストーリー。

最近、コスパだのタムパだのという概念が幅をきかせるようになり、友達と会話を合わせるためだけに、見てもいない映画やテレビ番組、読んでもいな本の要点だけをうまみぐいする「ファストフード化」が広まっているようですね。

なんだかな。

当然、その流れは「見た目」にもおよび。
てっとり早く可愛くなれる、かっこよく見える
ファッション
メイク
ヘアスタイル
etc.
を多くの人が求めています。

さらに、SNS投稿のような文章においても、
努力なくサクっと書くだけで、
いいね!がつく
バスる
お金が儲かる
何者かになれる
やり方を知りたいと、インフルエンサーに教えを乞う人たちが現れます。

なんだかな(2回目)。

バズる言葉術をマスターし、実践している人を、すごいなぁとは思いますが、みんながそのやり方を真似ることについては、かなりモヤります(かなり…と書いている時点で、モヤる範囲におさまっていない気もしますが)。

フォローしたときは個性的であったはずのTwitterに、
テンプレを書き換えた印象のプロフが並んでいるときの気持ち悪さよ…。しずかにリムーブさせていただいておりますが、油断するとまた増えてしまうのです。

みなさん、「ことばのコスプレ」が好きなんですね。

でも結局、私がフォローし続け、読み続けたいなと思うのは、コツコツと筋トレを続けたような文章です。
その人なりのベストなコンディションを保ちつつ、着実に軸が整って姿勢が良くなっていることを感じさせてくれる、
そんな投稿です。

ライターとして誰かに
「書き方のコツ」を教えてほしいと依頼されたとき、求められているのか「コスプレ」なのか「筋トレ」なのかを確認してからにしないと、ニーズに合わなくて満足度が下がってしまいます。

長く使い続けられるノウハウが欲しいわけじゃなく、賞味期限が短いことは承知のうえで、いまいまの注目度をあげたい、来年になったら「古っ」「そういうのあったね~」と笑われてもいいという相手には、コスチュームを差し出してあげるほうが喜ばれるでしょう。

でもまぁ、私のホンネを言わせてもらえるなら、
筋トレ的なもののほうが長く使えるし、自分らしさが出せるし、(たとえば「洋服が美しく着こなせる」などという局所のことだけでなく)幅広く効果を発揮できるので、できればそちらに携わらせてほしいなぁ…と思っています。

コスプレはコスプレで大事だし、効き目が早い分だけ気持ちもアガりやすいので、コスプレ2割:筋トレ8割 みたいに、自分の性格に合わせてブレンドにしたらどうかな? なんて思います。

#井上諒
#鳥獣戯画
#鳥獣戯画ジム
#筋トレ
#コスプレ
#見た目が9割
#ファスト化


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