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再就職のためのリスキリングが「資格取得」って、ちょっと時代遅れじゃない?(中間的就労の支援もね)

フリーライターを続けながら、中間支援のNPOでも働いて、2023年4月からは大学で社会起業家の学びを始めました。
脱サラ(死語?)してフリーランスになってから26年経っているので、「もう起業しているようなもんじゃない?」と言われることもあるんですが、自分の中では全然違うんです。別物なんです。

一度、お取引先からの強いリクエストに応じる形で、法人(しかも株式会社)の代表になったこともあるんですが、私には荷が重すぎて、ほとんどメリットを感じることなく、ヘトヘトに疲弊して個人事業に戻しました。

単純に「経営者に向いてない」というか、実力不足と言ってしまえばそれまでですが、何人もの経営者・起業家の方々にインタビューしてきた経験から、自分に何が足りなかったのか? その方々と違うところは? を考えてみた結果

「人を雇うつもりがなかった」
「事業を大きくする野心がなかった」

という点で、なんというかもうサッパリやったと自己分析しております、はい。

それなのに、ああ、それなのに。
体力も気力も衰えてきた今になって、起業を目指すって、ま?>私

この先、私ひとりのために、私ひとりが頑張ってできることは知れていて、その手ごたえのなさが哀しさや虚しさにつながると、人生後半を楽しめなくなっちゃうなぁと思ったんです。
私、夫も子どもいない「おひとりさま」なので、家族じゃない誰かを応援したり、ほんのり自分の周辺(地域とかね)をよくすることで、私自身が護られているような気持ちになれたら、しあわせなんじゃないか・・・って。

実は、似たようなことを考えている人が、想像以上にたくさんいるように思えてきたのは、いまの職場で気持ちのあったかい人たちに出会ったからです。たぶん。

ここ数年、私が夢中になって読んできた本を改めて並べてみると
「マイノリティ」への関心というか、
均等にしがちな日本の平等が、不公平を招いているかも?というモヤを、なんとか解消したいと答え探しをしているようなところがあるかな、と。

新井さんも
影山さんも
澤田さんも
もともとは、人もうらやむ「ザ・エリート」って感じの経歴の持ち主なのに、それを投げうってキャリアチェンジしてる。

それが、「モノサシを交換」したように、見えたんですよ。

私は、交換したいなー思いながら古いモノサシを捨てきれず、
悪い意味で二刀流になっちゃっている気がしていました。

で、いまの職場(NPO)に来てみたら、これまた「ザ・エリート」だった人が何人も転職してきていて、安い給料なのに高いスキルを惜しみなく使ってニコニコ働いていて・・・カルチャーショック受けました。

そのご活躍ぶりを見ていて気づいたんですが、
ハイスペックな専門資格をお持ちの方も多いけれど、それを武器として使っているというよりも、豊かな社会人経験や広い見識を(自慢したり誇示したりすることなく)サラっと駆使して働いておられるんです。

あぁ、これだよ。必要なことは。

と思いました。
出産や介護などで離職した人が再就職するときや、引きこもりだった若者が社会に出ようと試みるとき、鬱などで一線から退いた人が戦線復帰するときなどに、
エージェントや求人サイトなどの「正規ルート」を行こうとすると、やれ資格がいるとか、ブランクが問題だとか、いろいろ指摘されがちですが、本当に大事なのはそんなことじゃないはず。

職場の書庫でみつけた本に、ヒントになる本がありました。

地域コミュニティ界隈では、有名な「ソンミサン・マウル」の話なんですが、仕事を通じたコミュニケーション経験がいかに大切かを、再認識させてもらいました。

まだ起業の授業(ワークショップ)は始まっていないんですが、いまのところ、広い意味での「マイノリティ」に対する中間就労支援みたいなことを考えていたので、資格じゃない何かで、その人たちの可能性を保証する方法を発明できたらいいなぁと思っています。

私自身、ライターとして働き出したときに、書く仕事の実績がゼロ&業界へのコネクションもゼロだったので自己アピールに苦労したものです。が、それを乗り越えてきた経験の中にもヒントがあるような気がしています。


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