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自己否定からの解放ー自分を知り荒波を乗り越えたワタシの半生記29.悪口言われてる気がする

前回書いたお茶くみ同様、あの頃はオンナが集まって何かをすることが多かった。制服もあったから、毎日更衣室で着替えていたし、その更衣室が休憩室も兼ねていたものの、お昼休憩は別の課のオネエサマたちが使用することが暗黙の了解で決まっており、我々新人は(いや、ワタシは)着替え時間以外は恐ろしくて更衣室に出入りできなかった。
じゃあお昼はどうしてたのかと思い起こすと、あの頃はコンビニ弁当なんかもそんなに充実してなかったので、ワタシたちは近所のお店に外食しに行ってたんじゃなかろうか。

ワタシの勤める支店には取り扱う商材ごとに3つの課があり、ワタシが属する課の先輩たちは比較的穏やかで優しい方たちで、すっかりオンナ恐怖症になってしまったワタシもなんとか馴染むことができていた。

が、よその課のオネエサマたちとはまったく打ち解けることができず、仕事中もたまーに取引先が一緒だったりすると電話を回したり、ちょっと質問したりすることがあるのだが(なにか失敗があったらどうしよう、、、)ともう、ドキドキで接していた。

仕事中でさえそんな感じなので、前回書いたお茶くみのときとか休憩中なんかは、何話していいかわからないし、どう接したらいいかもわからないし、もうまじで怖くてビクビクしながらその場にいた。だから次第に(悪口言われてるかも…)と思うのも時間の問題だった。

オネエサマたちに非はない。
ひょっとして悪口を言っていたかもしれないが、でも、ワタシの態度が悪かったとか、ワタシの仕事ぶりがものすごくダメダメだったとかならわかるけど、フツーに社会人として行動していて、悪口言うようならあっちが悪いだろ、とは思うが、大事なのは
決して直接言われたわけではない
ということだ。つまり、ワタシの思い込みなわけで、言われてないんだから気にしなければいいのに、もう(言われてるかも…)と思うだけでワタシの心臓は張り裂けそうだったのだ。

まあでも、そういった空気を敏感に感じ取るのがHSS型HSPだから、もしかするとそういった空気感は実際あったのかもしれない。

ワタシはだんだん、自分でつくりだしたその思考に耐えられなくなってきていた。
業務内容でも、取引先と電話でやり取りすることが多いのだが、新人でわからないことがあったりすると責められて落ち込み、また業績がよかったのか注文されたものがすぐ入荷しないとまた責められたりして、そんなとき営業はいつもいないし、誰を頼ったらいいのかよくわからなくて、どんどん自滅の方向に向かっていった。

結局、2年目の8月にワタシは会社を辞めた。
もうそれ以上はムリだった。

正社員で働いたのはそこが最初で最後だった。同じようになるのが怖くて、非正規で逃げ道を確保しながらでないと働けなかった。
でもその頃ワタシは、自分が組織で働くことが難しいタイプだとはまったく思っていなかった。正社員になれなかったのに矛盾してるなとは思うけど。

自分で自分のことを知らなさすぎだった。

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