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PT・OTの5,6年目で、少しでも転職を考えている方へ向けて。キャリアアップは今しかない!

こんにちは。

PT・OTでこんな考えをお持ちの方は多いはず。

「だらだらと仕事をして無駄に時間を費やしたくない」
「今やってる勉強が本当に今後役に立つのだろうか?」
「給料がどう上がるかわからないから不安」

私は、現在PTとして13年の経験があり、総合病院が6年、通所介護(デイサービス)が7年というキャリアです。

現在は通所介護事業所の管理者です。

今回は私の経験や考えをもとに、PT・OTという専門職の転職とキャリア形成について記載していきます。

あなたの今後のキャリア人生に、少しでも参考にしていただければ嬉しいです。

転職のタイミング

私は社会人3年目までは高いお金を払い、多くの研修に行き、現場でアウトプットするということに必死でした。

それが楽しく、そこにやりがいを感じていたんです。

そんなセラピストは多いと思います。

今でもその経験がいきているし、やはり専門職として専門分野に没頭する時期は必要だと思っています。

そして、一般的に新卒の場合5、6年目になると、周りは結婚や転職、副業など様々な道を歩む時期です。

真剣にPT・OTとして働いてきた方は誰しも、5、6年目に真剣に自分のキャリアを考える時が来ると思います。

実際私も5年目になると、ある程度経験を積み業務がマンネリ化してきており、本気で「このままここで働いていてよいのだろうか」と日々思い悩むようになりました。

ちょうど自分の結婚する時期ともかぶり、今後のキャリアを、

『マネージャーとしてキャリアを積んでいくか』、『1人の理学療法士として知識・技術を追求していくか』

この2択で迷い、常に情報収集(転職サイトに登録をしたり、研修で知り合った方から情報を得たりしていた)をしていました。

結局、前者を選んだのですが、その時の心境としては『結婚したばかりなので、ある程度の収入が欲しい、マネージャーとして働きながらもPTの研修には必ず参加し、技術の向上はしていこう』と考えていました。

今ではその時の年収を大きく上回り、行きたい研修にも行くことができ、やりがいのある仕事についています。

あなたがもし今の職場にすごくやりがいを感じているなら今の職場で良いと思います。

ですがそうでないのならこの時期に行動すべきです。

「いや~、だからといって新しい職場で一から関係を作っていくのはめんどくさいな」、「しんどいし、もうちょっと様子を見よう」

等の理由で行動に移さない人は、今後自分から動くことはなく、「とりあえず様子を見てみよう」という感じを続けてしまいます。

実際、私の周りにもそんな方はおられます。

動くなら5,6年目の今です!

もしあなたが「このままでよいのだろうか」と考えているのなら今が転職のタイミングです。

PT・OTとしてのキャリア

私の考えるPT・OTといてのキャリア形成の方向性としては、以下の7つではないかと思います。

1、「有名なドクター」または「このドクターと仕事がしたい」と思える人とともに仕事をする
2、PT・OTとして知識・技術を追求する(スポーツ、整形、心臓、呼吸、小児等)
3、教師、講師、指導者としての道
4、研究の分野
5、現在の病院又は施設で実績を積む
6、自費サービス(整体など)
7、マネジメント…生活期リハ

どれを選ぶかで、受講する研修内容や付き合う人が変わってきます。

情報収集の仕方も変わってくると思います。

例えば、教師になりたいのであれば「大学院」を目指してみたり、すでに教師である方に、教師になる方法を伺い行動することなどが考えられますよね。

PT・OTの転職が成功するには

具体的に何から行動すればよいのか。

まずは、

将来について真剣に考えることです。

・自分が10年後にどうなっていたいかをイメージすること
・情報を常に収集する(アンテナを張っておく)こと

これらが重要です。

行動に移し、新たな道を選んだからといって、今後絶対にその分野にいなければならないわけではありません。

それがPT・OTという専門職の強みでもあります。

例えば、もしあなたが指導者の道を選んだ結果「自分には合っていない」と思ってもその後、知識・技術を追求する分野に戻ることもできるし、指導者の道で培った経験も活かすことが必ずできます。

行動した結果、「いや違ったな」となるかもしれませんが行動しなければ何も変わりませんよね。

まずは情報収集から始めてみませんか。

転職してよかったこと

マネジメントというキャリアを選んだその結果、下記のような結果が得られました。

・年収が大幅に上がった
・やりたい仕事ができる
・広い視野を持つことができるようになった
・PT・OTという職種の役割を客観的に知ることができる
・人とのつながりが広がる

もちろん大変なことも増えましたが…。

具体的にお伝えします。

年収が大幅にあがった:
結果を出せば年収は上がります。

その分しんどいし、シビアな世界ですけどね…。

もしあなたにマネジメントの才能があり、任される施設数を増やすことができれば10年後には年収600万円、700万円以上も可能だと思いますよ。

そして最終的にはこの分野で"起業"する可能性も開けてきます。

広い視野を持つことができるようになった:
生活期でももちろんPTとしての知識・技術は必要です。

しかし、マネジメントの立場は「PTとしての知識・技術」のみではいけません。

・経営の知識
・介護業界の知識
・社会人としての常識
・コミュニケーション能力
・リーダーシップ

等多くの知識が必要です。

マネジメントの立場を経験することで、病院内で働くよりも人と接する機会が増えます。

ケアマネージャー、同業者、外注先、銀行の方、ご利用者のご家族、他の介護サービス業者など。

そのような人たちと日々接することで視野が広がり、社会人としても成長することができます。

PT・OTという職種の役割を客観的に知ることができる:
マネジメントの立場につくことでいろいろな集いに参加することになります。

・カンファレンス
・地域交流会
・他職種が集まる研修
・ご家族会

などです。

それらに参加することで「理学療法士という職種の世間の認知」「理学療法士に求められていること」に気づきました。

病院で勤務しているときは考えもしなかったことです。

例えば以前は「PTは患者さんを触ってなんぼ」と考えていました。

しかし生活期の場においては、クライアントのPT依存をなくすため、できる限り徒手療法はせず「自分でリハビリに励む」という主体性を重視したリハビリを提供することの方が重要である場合があります。

私がいくら徒手技術を極めようとも求められていることを供給できなければ意味がありません。

・クライアントが自宅でどう過ごすか
・自宅で運動をどのように継続していくか
・転倒リスクをいかに減らすか

など自宅での生活が最も求められるところです。

地域のケアマネージャーや看護師は「自宅をどのように改修すればご利用者は安全に過ごしやすくなるか」をPTに強く求めます。

私は病院で働いていた時代に居宅を訪問することがあまり経験がなかったので必死に勉強をしました。

このように世間がPTに何を求めているかを知ることができます。

人とのつながりが広がる:
病院勤務では当然病院のスタッフとの交流のみです。

しかし、現在は地域の事業所や病院との交流が必要となり、その分コミュニケーションの技術が必要不可欠な環境におかれ、必然的に養われていきました。

つながりが広がれば事業所同士で助け合うことができます。

そして、もし起業するなら同志を募ることもできるし、協力してくれる方も大勢いると思いますよ。

おわりに

私は今後、「自費での訪問リハという取り組みをしたい」と考えています。

地域の需要を感じているから取り掛かろうと思っているわけですが、現在の知識・技術では足りないのではないか思い新たな徒手技術を身に着けたいと考えています。

また、今は講師のお仕事の依頼なども受け、副業として他の事業所に腰痛予防や介護技術などの講義をしております。

このように、次々と自分のやりたいことに動けられるのは、5年目のときに真剣にキャリアを考えアンテナを張り行動したからだと思っています。

同じセラピストとして、あなたが今後のキャリアのために良い選択をされることを願います。

最後に、あなたの行動を今の職場の同僚や上司、友人が制限しているようであれば次の言葉を読んでみてください。

スティーブ・ジョブズの名言です。

『あなたの時間は限られている。だから他人の人生を生きたりして無駄に過ごしてはいけない。ドグマ(教義、常識、既存の理論)にとらわれるな。それは他人の考えた結果で生きていることなのだから。他人の意見が雑音のようにあなたの内面の声をかき消したりすることのないようにしなさい。そして最も重要なのは、自分の心と直感を信じる勇気を持ちなさい。それはどういうわけかあなたが本当になりたいものをすでによく知っているのだから。それ以外のことは、全部二の次の意味しかない。』

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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