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3月は育苗の季節

 2019年は暖冬で、当地の春の到来も例年より10日くらい早い印象です。残雪のない、このような年は、夏の水不足が少し心配になります。どのような一年になるのか、毎年読めなくなる一方ですが、状況に一喜一憂することなく農作業に取り組みたいと思います。

 当園の特色の一つに、自家で採取した種を自らまき、苗を育て、植え付け、収穫する自己完結型の農業をしていることがあげられます。安全安心の担保になり得るかはわかりませんが、自己で完結することで全てを語れる(自分の言葉で語れる)ことは、幾らかでも購買者へ説得力が増すのかと思います。

 写真は自家採取のカレンジュラの種。

 食べられるお花を栽培して10年以上が経過しましたが、当初と比べれば需要も増えてきました。始めた頃の当園の年間売上はわずか2万円ほどでした。仕事とは呼べませんでしたが、お花の新たな可能性を信じて継続してきました。今では多くの生産者が栽培して、各地のレストランやスーパーマーケットなどでも見受けられるようになってきました。

 花を食べる文化は、ヨーロッパを中心とした西洋食が一般的ですが、最近は和の料理人からの注文も増えてきています。日本でも東北を中心に花を食す文化がありますが、菊などの限られたお花が殆どでした。今後は洋花のきらびやかな和食を提供されるお店も増えてくることかと予想します。食材として期待が高まっています。

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