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話し合えないのは、愛情のせいじゃない。「アサーション」で自己主張の3つのタイプを学んでみよう
大切な人と仲良く過ごすために必要な「話し合い」。けれど、パートナーとの話し合いが上手くいかない、とお悩みの方は多くいらっしゃいます。
対等に話し合い、自分らしいパートナーシップを叶えるコミュニティ「ふたりの教室」では、対話スキルを上げるアサーションを学び、自己主張の3つのタイプを勉強することに。今回は、その模様をレポートにまとめました。
![アサーション](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/46147459/picture_pc_4775f361d85a061b319e8d819259d7d5.jpeg?width=1200)
話し合えない、とパートナーを責めていませんか?
アサーション勉強会は、よくある会話例の共有から始まりました。下記のパターンに心当たりがある人は多いと思います。
![スクリーンショット 2021-04-04 16.31.30](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/49288411/picture_pc_d4b780a873e271c0abb702461a081ca3.png?width=1200)
A「友達が同棲し始めて、すごく楽しいって言ってて」
B「ふーん、そうなんだ」
A「私達ももうすぐ付き合って3年経つよね」
B「そうだね(何が言いたいんだ……?)
![スクリーンショット 2021-04-04 16.31.36](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/49288437/picture_pc_076c3cb560e29831e13238773c9c51e7.png?width=1200)
A「入籍や結婚式の準備が大変なのに、どうしてこんなに遅く帰ってくるの?家事も私ばっかり!」
B「仕方ないだろ、仕事なんだから!」
A「こんなんじゃ、いつまでたっても結婚の準備進まないよ!」
B「疲れてるのにうるさいなぁ、勘弁してよ」
![スクリーンショット 2021-04-04 16.31.43](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/49288450/picture_pc_cec8264a258a7c97ec94804717f3a5c8.png?width=1200)
A「ねぇ、どうして黙ってるの?言ってくれなきゃわからないよ」
B「……」
A「黙ってたらわからないよ。どうしていつもそうなの?」
B「……」
このようなコミュニケーション齟齬に出会ったとき、相手の愛情が足りていないからだ、話し合う気がないからだ、と思ってしまうカップル・夫婦は多いです。
けれど、このコミュニケーション齟齬が生まれるのは、愛情ではなく、自己表現の方法がそれぞれ違うからなだけかもしれません。
話し合いができないのは、愛情のせいじゃないかも!
パートナーとのすれ違いが生まれるのは愛情のせいじゃなく、自己表現の違いの問題。それを考えるには、自己表現の3つのパターンを理解する必要があるとのこと。
それは「非主張的」「攻撃的」「アサーティブ」の3つ。
①非主張的
自分の気持ちを表現することが少ないパターン。自分よりも相手の考えや意見を尊重する人が多いのが、非主張的なパターンです。
![スライド27](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/44452552/picture_pc_a4e5f6db613338b9fde274eceae27fcc.png?width=1200)
②攻撃的
自分の気持ちや考えを伝えることはできるものの、相手の考えや意見を尊重せずにコミュニケーションを進めてしまうパターン。相手を思い通りにしようとしてしまうことも。
![スライド30](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/44452610/picture_pc_c5080e9eabd9cf89abbca009a222e7ea.png?width=1200)
③アサーティブ
自分の気持ちも大事に扱いつつ、相手の考えも尊重するパターン。互いの声を「きく」ことを大切にするコミュニケーションが見られます。
![スライド34](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/44452643/picture_pc_0008da4a5cf5bae95e04545f05e67718.png?width=1200)
この3つのパターンを元に、コミュニケーションのあり方を考えてみることに。
例えば、非主張的な人と攻撃的な人が、何も意識せず話し合ったとすると、攻撃的な人ばかりが主張を通して終わってしまいますよね。非主張的な人は、なかなか自分の意見を言えないうちに、相手の主張に飲み込まれてしまう。
結果、お互いに「話し合いができない!」という不満が溜まり、話し合う気がないんだ、と断定してしまいます。
でも、本当はふたりとも話し合いたいと思っているはず。話し合えないのは、愛情が足りていないからではなく、自己表現の方法が少し違うだけなこともあると学びました。
大切なのは自分や相手のパターンを知ること
![スクリーンショット 2021-02-22 11.48.24](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/46148884/picture_pc_1df60038b90e6f3cc73992c53012d094.png?width=1200)
「常にアサーティブでいることが正解じゃないよね」という話も出た勉強会。相手や状況によって、どのパターンを選択するかは変わってきます。
では、相手とのコミュニケーションはどのような工夫から始めれば良いのでしょうか。
参加メンバーで議論し出てきた意見は「自分や相手のパターンを知ることから始める」でした。
自分や相手を俯瞰するというか。あ、いま自分はこうなっているな、相手はこうなっているなと気付くだけで、落ち着けるじゃないですか。少しでも落ち着けたら、そこからコミュニケーションをやり直すことができるんじゃないかな。
たしかに、自分と相手が陥りやすいパターンを把握しておけば、感情的になりすぎずに済むかもしれませんよね。
自分と相手のパターンを客観的に把握することが第一歩としては良さそうです。
自分と相手は違う人間。だから学び続けよう
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/44452947/picture_pc_bfc85d20bb0fb3e81091192b77250d5d.jpg?width=1200)
勉強会は、アサーティブなコミュニケーションのコツを学んだり、「デートの約束に毎回遅刻してくる彼と、どう話し合えば良かったんだろう」というメンバーの悩みに対して議論をしたり、と盛りだくさんの内容で進んでいきました。
その中で、勉強会終了間際にメンバーからハッとさせられる発言が。
いくらパートナーといっても、自分と相手は違う人間ってことを忘れないようにしないと。違う人間だからこそ、言葉を尽くさないと分かり合えないんだと、今日のイベントを通して感じました。
たしかに、自分と相手は違う人間です。コミュニケーションをとるのも一苦労。パートナーと仲良く過ごすには、自分や相手のことを理解したり、自己表現の方法について学んだりと、ある種の努力が求められます。
大変だと思うでしょうか。けれど、だからこそ分かり合えたときの喜びも大きいはず。
大切なパートナーとずっと一緒にいたいから。そのために、学び続ける必要があるのかもしれません。
このレポートが、その学びの一つになっていれば幸いです。
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(執筆:安久都智史)
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