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喧嘩やすれ違いに悩んだときに。ふたりの関係を見つめ直すきっかけになる本5選

身近な相手だからこそ、つい言いすぎてしまう。
これから先もずっと仲良しでいたいのに、なかなかうまくいかない。
喧嘩やすれ違いが続き、ちょっぴり疲弊気味。
本当は、パートナーを大切にしたいのに。

付き合いが長くなり、相手を知れば知るほど、こんな悩みが増える方は多いのではないでしょうか。かといって、毎回友だちに相談したり、SNSで愚痴ったりするのも心苦しい。

そんなときは、本にヒントを得るのもいいかもしれません。

今回は、小説や絵本、ビジネス書から心理学まで、すきだよ編集部メンバーがさまざまなジャンルの本をピックアップしました。

あなたの心を癒せる一冊が見つかりますように。


良好な関係を築くために大切なことは? 本当の絆とはなにか教えてくれる-『星の王子さま』


出版された約80年前から、世界中で愛され、読み継がれているこの小説。すでに読んだことがある方も多いのでは。

『星の王子さま』
サン=テグジュペリ 著/内藤濯 訳

サハラ砂漠に不時着した飛行機の操縦士「ぼく」が、砂漠で出会った一人の男の子「王子さま」とともに8日間を過ごし、絆を深めていくお話です。

中でも、私は王子さまが旅の途中で出会う「キツネ」の魅力に惹き込まれました。王子さまは、そのキツネと距離を縮めて親しくなりたいと考えます。ところが、そんな王子さまにキツネはこう言うのです。

おれ、あんたと遊べないよ。飼いならされちゃいないんだから
心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ

キツネにとって、出会ったばかりの王子さまの存在はまだほかの十万もの男の子と同じであって、なくてはならない存在ではありません。

ただ知り合うだけでは信頼関係も生まれないこと、一緒に時間を重ねることも大切なのだと、キツネは教えてくれます。表面的に見えるものばかりにとらわれるのではなく、心を通わすことの尊さや物事の本質に向き合う大切さを思い出させてくれるのです。

「人生の教訓」が詰まっていて、相手を大切に想うこと、絆とはなにかについて考えさせられる本です。多くの学びや気付きを与えてくれる一冊をぜひ、大切な人と一緒に読んでみてはいかがでしょうか。

(まつこ @ayakomatsu25

パートナーと価値観が合わない……。異なるふたりが仲良く過ごすには?-『他者と働く』


パートナーと価値観が合わず、お互いイライラしてしまう。誰しも、そんな経験があると思います。

「なんで分かってくれないの?」
「俺はこんなに考えてるのに」

積み重なった不満は、いつしか諦めや不安に変わってしまいます。

どうしたら、価値観の違いを前提にして、ふたりで過ごせるのでしょう。

『他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論』
宇田川元一 著

そのヒントが詰まっているのが、こちらの本。組織の中でのコミュニケーションをテーマにしたビジネス本ですが、”ふたり=最小のチーム”と考えると、パートナーとの関係性にも当てはまる内容ばかりです。

著者が繰り返し説くのは、「対話」の重要性。「対話とは、新しい関係性を構築すること」と述べられています。

対話の実践で大切なのは、相手には違う景色が見えているのかもしれない、と受け入れること。つまり、相手の立場に立って物事を考えてみることです。

「もっとこうしてよ!」と押し付けるのではなく、「もしかしたら事情があるのかも」と考える。相手の立場から想像してみると、同じ物事でも違った見方になりますよね。

本書では、この見方のことを「ナラティブ」と呼んでいます。正しい・間違っているはなく、それぞれのナラティブがあるだけ。

自分の見方を捨てる必要はありません。ただ一度、自分とは違うナラティブがある可能性を受け入れ、相手の事情を想像する。新しい関係性は、そこから始まります。

大切なパートナーとの対話。その重要性を教えてくれる一冊です。

(安久都智史 @as_milanista

素直に気持ちを言葉にする大切さ。不器用なあなたへ贈る愛の物語-『しろいうさぎとくろいうさぎ』


本当はパートナーのことが大好きだけど、なかなか素直になれない。普段から自分の気持ちを伝えることが苦手

そんな悩みを抱えている方には、こちらの絵本がおすすめです。

『しろいうさぎとくろいうさぎ』
ガース・ウィリアムズ 文・絵/松岡享子 訳

主人公は、しろいうさぎの女の子と、くろいうさぎの男の子。2匹は森の中でかけっこをしたり、かくれんぼしたり、いつも一緒に遊んでいました。

でもくろいうさぎは、ときどき急に座りこんでは、とても悲しそうな顔をします。しろいうさぎが心配しても、彼は「ぼく、ちょっとかんがえてたんだ」とうつむくばかり。

何度かそんなやりとりが続いたあと、しろいうさぎが「なにをそんなにかんがえてるの?」と訊ねると、くろいうさぎは願いごとをしていたのだと。その内容を聞いて、しろいうさぎはとても驚きますが、彼にある提案を持ちかけるのです。

素直な気持ちを口にすることはとても難しい。くろいうさぎのように、臆病になっている方も多いでしょう。けれど思い切って打ち明けてみたら、意外とすんなり悩みが解決したり、新たな信頼関係が生まれたりすることも。

怖がらずに本音や感謝の気持ちを伝えられたら、大切なパートナーとより良い関係が築けるかもしれませんね。

(ふらにー @fnz____

喧嘩やすれ違いばかり。初心にかえって、相手ともう一度向き合うには?-『運命の恋をかなえるスタンダール』


パートナーと喧嘩をしてぷりぷりしているときこそ、出会ったころに立ち戻って、シンプルに「相手のことが好き」という気持ちを思い出してみるのはいかがでしょう?  そんな初々しい感情を蘇らせてくれるのがこの本です。

『運命の恋をかなえるスタンダール』
水野敬也 著

主人公は図書館で働く地味で恋愛経験が乏しい女性。ある日、来館したイケメン男性に惹かれるものの、自信のなさからそっけない態度を取り続けます。彼を諦めようとするものの、「好き」という気持ちは強まるばかり。その後、主人公の前にフランスの文豪・スタンダールを名乗る謎の男が現れ、彼と付き合えるようにさまざまなアドバイスをくれるようになります。どんどん自分に自信を持ち、美しくなっていく主人公。果たして彼と交際できるようになるのか、意外な結末が待っています!

書籍には恋愛に役立つアドバイスがたくさんあるのですが、中でもそのべが響いたのが、自信がない主人公に向けて謎の男が発した「自信は自分の本音に向き合ってつく」という言葉。

パートナーと微妙な関係にあるときだからこそ、「自分はどうしたいのか」を自分に問いかけていく。そしてしっかりと相手に伝えることで、ふたりの関係がより良くなるかもしれません。

(そのべゆういち @prepapayuyu

真実の愛を手に入れるには? 要求する前に与えるということ-『愛するということ』


恋愛が長続きしない、パートナーシップの維持が苦手。
いつも失敗ばかりしてしまう。

こんな自分は変えられないのだろうか……と不安になることはありませんか?

『愛するということ』
エーリッヒ・フロム 著/鈴木晶 訳

ドイツの社会心理学者エーリッヒ・フロムは、「愛は技術である」と述べました。芸術や医学、工学などと同様、理論を学び、鍛錬を積むべきものであると定義したのです。

愛の失敗を克服する適切な方法は一つしかない。失敗の原因を調べ、そこから進んで愛の意味を学ぶことである。

また、ものごとを客観視すること、相手を信じて愛を与え続けることも重要であるといいます。

二人はさまざまな方法でたがいから逃げようとするが、そうではなく、しっかりとそばにいることを学ばなければならない。
転んでも、転んでも、けっしてやめようとせず、だんだん上手になって、ついには転ばずに歩けるようになる。

辛抱づよく相手と向き合うことは、とても難しいですよね。けれどその苦難を乗り越えて初めて、強い絆が生まれるのでしょう。

愛とは個人的なものであり、自分で経験しない限り学ぶ方法はない、とフロムは結論づけます。その道のりはしんどいことも、面倒なこともある。けれど、「愛は学べるもの」と知れると、少し希望を感じられませんか。

目の前の相手をしっかりと見つめ、愛する技術を磨くことで、これまでと違った景色が見えてくるかもしれません。

(ふらにー @fnz____

終わりに

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気になる一冊はありましたか? ここで紹介した本は、ジャンルも年代もばらばらです。

私たちが抱えているパートナーシップに関する悩みは、いつの時代も、どの世界でも、意外と共通しているのではないでしょうか。先人たちが残していった知恵に触れてみると、新たなヒントが見えてくるかもしれませんね。

これらの本に書かれている内容は、あなたに必ずしも絶対解をくれるものではありません。

ふたりが仲良く過ごすための、ふたりだけの答えを見つけるきっかけとなれば嬉しいです。

雨の日が続き、外に出かけるのも億劫なこの季節。おうちでゆっくり本を読みながら、より良いパートナーシップについて考えてみてはいかがでしょうか。

企画・文:ふらにー(@fnz____
編集:すきだよ編集部

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