見出し画像

ウクレレの話

マンションに住んでいます。
マンションというのは、隣の部屋の人に気を遣うというのは基本理念だと思います。さすがにアパートほど壁が薄いという訳ではないので、テレビの音が聞こえてくるとか、大きめの笑い声が聞こえてくるというのはあまりありません。
ですが、相当大きい音を出すと迷惑千万。日曜大工なんかした日にはエントランスの掲示板に「うるさいのでやめてください」といった間接的な忠告が貼られたりしてしまいます。

今回は、ウクレレの話。

ウクレレ──
ひとたびかき鳴らせば、「アロハオエ」。

最近僕は家にいます。自粛です。
いつも大学に通っているときなんかは、「あぁ家に帰りたい」とか「あぁもっと寝ていたい」とかと思ったりもするものですが、いざ何日間もお暇をいただくと、意外とこれが持て余す。今まで録り溜めたテレビ番組も見終わり、プライムビデオで映画を1日3本ペースで鑑賞し、YouTubeで見たかったゲーム実況も一通り見て、ふと1日を振り返る。

「あれ、何か物足りないな。」

もともと僕は中学の頃からサックスを吹いていました。幼少期からピアノも少々。中学も高校も吹奏楽部の頃は毎日練習がありました。大学生になってビッグバンドを始め、中高の時よりは減ったものの、頻繁に練習はありました。

この自粛期間の間、楽器を演奏・練習する機会が減っていたのです。

しかし、冒頭に書いたように僕はマンション暮らし。サックスなんか吹いた日にゃあ、そりゃあもう大騒ぎ。うるさいのなんの。

きっかけは「パンとスープとネコ日和」というWOWWOW限定で公開されたドラマ(2020/4 現在、プライムビデオでも鑑賞可能)。
そのドラマの中で、俳優:光石研さんが、弾いていたのが、ウクレレ。ピンと来ました。

ウクレレならそんなにうるさくない!

意外となんでもある我が家、母親に恐る恐る尋ねてみました。
僕「いくらうちでもウクレレなんか無いよね...?」
母「......あるよ?」

ドラマ「HERO」の飲み屋のマスターばりのドヤりで引っ張り出してきたウクレレ。チューニングしても若干音程がずれてしまうおもちゃ程度のものでしたが、時間を使うにはもってこい。久しぶりに演奏するにはもってこいの、音量と質。
弦も4本でナイロン製で抑えやすく、ひとたびポロロロンと弾けばそこはもう南国。
ここのところの鬱屈とした雰囲気を春風が吹き飛ばしてくれたような感覚になりました。

ギターやベース、バイオリンといった弦楽器にあまり触れてこなかった僕ですが、1週間も弾いているとなんだかそれらしくなってきたのです。

他にもちょうどいい楽器がないか家中を漁ると、アルトリコーダー、鍵盤ハーモニカ、カスタネットと出てくる出てくる。小学校のころに使う楽器は家向きなんですね。

さて──
今回は面白おかしくという話でも、特にオチがある話でもなくなってしまいましたが(いつもある訳でもありませんが)、家中を漁り、集めた楽器で一人で動画を録って、重ねて遊んでいます。

”やれる範囲で一人何役もやる”みたいな遊びが意外と楽しいかもしれません。

今回は、この辺で。

つたない文章や絵ですが読んだり見たりしてくださり、ありがとうございます。僕のnoteを読んで「ふっ。」と「ほっ。」ときっと出光してくれたらエネゴリ君になります!不束者ですが、何卒。