支持基底面(しじきていめん)って一体?
こんにちは。姿勢改善専門パーソナルトレーニングスタジオ「grlowパーソナルジム」代表の助川です。
「支持基底面」をご存じですか?
トレーナーの勉強をしていれば一度は聞いたことがあると思います。
支持基底面とは
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重力の支配する世界で人がある姿勢を保持しているとき、その人を支えている物体(地面・床・氷・雪など)と人との接触部分の外縁を結んでできる平面と定義。
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人が転倒をせずにある静止した立位姿勢を保持している状態(動作中の局面局面も)は
「重心を通る鉛直線が支持基底面と交わっている」状態。
身体の切り返しの時やターンをするときにこの支持基底面と鉛直線が交わっているから安定した活動が起こせるのです。
しかし、鉛直線が支持基底面から外れると重力を支えるものがなくなるため
身体はバランスを崩し、転倒やふらつきを引き起こします。
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ポイント!
重心を通る鉛直線が支持基底面の中心に近いところを通っているほど
支持基底面を外れるまでの重心移動距離が大きくなるので、
姿勢の安定度は増加する。
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また、短距離走を例にすると加速期を終えたトップスピード・速度維持期であれば
一定の速度で運動をしているので運動方向への加速度はゼロなのでバランスは静止状態と同じと考えていいのですが、
トップスピードまでの加速期は運動方向への加速度が変わるのでその都度支持基底面と重心の鉛直線のバランスを整えないと転倒してしまうことに。
意気込みすぎてスタートで転げてしまうのは
前に行く気持ちと身体の傾き・脚の位置が支持基底面と重心の鉛直線がズレてしまっているから起こることということです。
すなわちどの姿勢・局面でも重心を通る鉛直線が支持基底面の中心に近いところを通っていることが重要です。
トレーニングを指導する際にもこの支持基底面と重心の鉛直線をイメージしながら指導することで、足底の不安定だと思っていたふらつきが簡単に解決してしまうこともあるかもしれません。
※参考文書:姿勢の脳・神経科学より
助川
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