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「運動連鎖」とは。

運動連鎖という言葉は「キネマティックチェーン」とも言われ、

「ある関節の運動が隣接した関節に何かしらの影響を及ぼす」とまとめられています。

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簡単にお伝えすると

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人間が何か活動を起こそうとするとき、1か所を動かしているつもりでも

実は全身がリンクし、活動が起きているということ。

複数の関節がリンクされないと身体の運動を起こすことはあり得ず、

身体運動は運動連鎖そのものと考える。

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~運動連鎖の種類~

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・OKC(オープンキネティックチェーン)

「開放性運動連鎖」と訳され、手のひらや足裏が何とも接触せずブランブランと自由な状態で起きる運動連鎖。

・CKC(クローズドキネティックチェーン)

「閉鎖性運動連鎖」と訳され、手のひらや足裏が床などに接触し、物体の抵抗によって動きを抑止されている状態で起きる運動連鎖。

CKCのほうが多関節での協応した動きが起こりやすいため、運動連鎖が起こりやすい。

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その他にも

・事前準備のための運動連鎖:(例)立位で万歳をするためにヒラメ筋が活動し重心の変化を最小限に抑える

・同時に起こる運動連鎖:(例)歩くときに起こる胸郭と骨盤の逆回転動作

・運動から運動に受け渡していく運動連鎖:(例)スポーツやトレーニングで下肢から順次運動が受け渡され、力を上肢に伝えていく

があります。


文に起こしてみると難しく感じますが

これらの運動連鎖は過去に投稿した「姿勢反射」とともに

日常的に無意識で行われていることです。

クライアントの動作や姿勢をみて、最低限解剖学が理解していれば

そんなに頭を抱えることなく修正箇所が評価できると思いますので

わからない!という人はまず解剖学をしっかり理解することから始めましょう。

解剖学で挫折する方は学生時代から多かったですが、やっていけば奥深く1番面白いと私は思います。

そして解剖学ができないと身体を良くしてあげることも決してできないと考えます。

Let's anatomy!


助川


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