運動指導する際に必ず自分に問う5つの質問
こんにちは!渋谷の姿勢改善専門パーソナルジム「grlowパーソナルジム」代表の助川です。
トレーナーであれば必ず知っていてほしいことなのですが
クライアントに運動を指導する際に考えてほしい質問が5つあります。
それは・・・
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①トレーニングの目的は?
②効果的に行っているか?
③安全性が配慮されているか?
④正しい姿勢・フォームで行っているか?
⑤そのトレーニングが誰に適し、誰に適してないのか?
※引用:Personal Fitness Training Theory & Practice(AFAA)
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この5つです。当たり前といえば当たり前です。
けど知識をお披露目したいと思っている人ほど忘れてしまいます。
普段は自分のスタジオでトレーニングをするのですが
ときどき、とあるスポーツクラブにお邪魔してトレーニングをさせて頂くことがあるのですがそこで衝撃的な現場を目撃してしまいました。
本当に目を疑うものでした・・・。
私があるスポーツクラブでトレーニングをさせて頂いていた時
体験者(ロッカーキーの色が違うので判別できました。)の方が初回オリエンテーション(1回のパーソナルトレーニングやマシン説明が受けれるシステム)を受けていました。
お世辞にも身体の使い方が上手でない方でした。
たまたまその方がパーソナルを受けている場所が私と近かったのでスポーツクラブの場合だとどういう風に初心者の方に向けて指導するのかなぁと見学させていただいていたのですが
なんとやりだしたのが「ラックを使用したバーベルスクワット」
?!
安全を考慮してかつ初心者であればマシンを使用するという私の考えが見事に的を外したので衝撃を受けました・・・。
案の定スクワットフォームはこんな感じ↓↓↓
終わってクライアントが一言。
「腰が重たいです。」
そりゃぁそうだよな~。と。
けど寒気が走ったのはそのあとです。
トレーナーの口から出た言葉は
「大丈夫です!やっていけばなんとかなります!あと2セットやりましょう!」
・・・
おぉ~い!やっていけばなんとかなる前の段階だわぃ!
せっかく運動をする気になって勇気を振り絞ってジムに来たのに
終わってから痛みを発症したら「ジム行ったけど腰痛くなって逆効果だったから行くのやめたわぁ」ってゆう会話が目に浮かんできてしまうわ!と心の中でつい叫んでしまいました。
例えクライアントが「スクワットをやりたい!」と迫ってきても
スクワットを現状でやる効果とリスク、違う種目での効果とリスクをしっかり説明してから行うべき。
トレーナーの着てるウェアの色からして何度か社内試験を通ってきた方のはずなのになぜなんだ・・・。と疑問にしか思えません。(ウェアの色って言ったらどこのジムかバレてしまう笑)
どんなに部位に対して対応できる種目のレパートリーがあっても、自分自身がその種目を完璧に行うことが出来てもそれをクライアントが「正しく・安全で・効果的」に出来るとは限らない。
その前に段階的にやる必要のあることがあります。
けど多くの方が「トレーニングの目的」のみをフォーカスしすぎてしまう。
だからダイエット・ヒップアップ=トレーニングの王様「スクワット」
のような答えにたどり着いてしまう。
(まぁスポーツクラブだとタッピング(触れる行為)が禁止されていることが多いのでパーソナルスタジオみたいにできないのはわかりますが)
そのあと、その体験の方がどうなったかはわかりませんが雰囲気的に決して信頼を得られている状況ではなさそうでした。
運動を求めて勇気を振り絞ってご来店された方に対して
トレーナー側がその芽を摘むんでしまわないようにするためにも
この5つのクエスチョンは常に頭に思い浮かべていきたいですね。
最後にもう一度おさらい。
5つのクエスチョン
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①トレーニングの目的は?:筋力向上、持久力、柔軟性、パフォーマンスアップ、ストレス解消など
②効果的に行っているのか?:重力に対して正しい動作範囲、スピード、ポジションで出来ているのか。
③安全性の配慮はされているか?:リスクファクター、環境、動作のコントロールなど
④正しい姿勢、フォームで行われているか?:姿勢、フォーム、安定性が保たれているのか
⑤そのトレーニングが誰に適し、誰に適さないのか?:リスクファクター、年齢、性別、初心者~上級者、効果とリスクのバランスなど
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絶対に忘れてはいけません。
助川
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